社交的なノラ猫ちゃんのお話(本当は捨て猫)
真っ黒い猫ちゃんの撮影が一番難しいけど はちわれ柄の猫の写真も難しいです。特に顔に黒色が多いと、よほど目をぱっちり開けてくれないと可愛さが出ません。部屋のどこかで鈴の音がするので探してみるとベットの陰で…悪戯っ子の顔して私を待っていたわ。やっぱり可愛いね。 20年ぐらい前の話ですが…おおむね「パンダ君」と呼ばれたノラ猫がいたの。おおむね…と言う訳は「大将」「風太」とも呼ばれて色々なお家で可愛がられてたんだけど、飼ってあげる人は居なかったんです。沢山の人を癒してたけど、私も癒されていました。まだ、母が生きてて、猫を飼うのは禁止されていました。理由は「柱1本、貴女の好きにはさせないわ」です。私の幸せがうらやましかったり・悔しかったりなの。(私だって貴女のせいで幸せじゃなかったのよ!)ひとり事それでも、夜になるとパンダ君が来るので、そっと家に入れて朝は外に出しました。パンダ君はトコトコと何処かに歩いて行きましたが…ある日、パンダ君に首輪が付けてあってそこに手紙が付いてたんです。「昼間は私の事務所に来て1日中、社長のイスの上で寝ています」と言う内容でしたが「パンダ君はノラちゃんで、夜だけ我が家で過ごします」と返信してからお互いにパンダ君の1日の生活や食事の報告しながら何年かたちました。パンダ君が元々住み付いていたアパートが壊されて工事が始まると、パンダ君の姿が消えました。ある日、パンダ君が1キロほど離れた都営住宅の庭でエサを貰ってるのを夫が見たそうです。あの子は何処に行っても可愛がられる子でした。それから2年後、壊されたアパートがマンションに変わった頃、パンダ君は戻って来たんです。戻るには外苑西通りを含めて2つの大きな交差点を渡るのですが、信号を見て人々と一緒に渡ったのか今でも不思議なのですが、もっと不思議なのはアパートがマンションに建て替わり、工事が終わったのを、見てたのでしょうか?それとも、誰かに聞いたのでしょうか?それから、ずいぶん長生きをして私の腕の中で息を引き取りました。誰からも愛された猫でしたが正式に家猫にしてあげられなかった事が今でも心残りです。あっ!パンダ君は去勢手術をしてあったので多分捨て猫だったんです。人間も上手に世渡り出来たら怖いもに無しですね。私もパンダ君を見習ってます。↑励みにしております。