小さな幸せ集め時々猫

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30年前の話です​
一人暮らしをしていた次男から夕方、
電話がありました。
「仕事現場に子猫が現れて僕の足元に
まとわりついて離れないんだよ」

「ダメ、ダメ目をつぶって置いて帰りなさい」
一人暮らしの次男に猫なんか飼える
はずが無いと思っていました。





だいいち、ペット禁止の会社の借り上げのアパートです。
私の方は同居して居た母が猫を飼うことを
許してくれなかったのですが…

チャンスがあったら直ぐに迎えられるように
最低の猫グッツは買い揃えてありました。

電話の内容はその猫グッズをこれから
取りに行くと言うんです。仕事が終わった
6時過ぎに車で1時間30分掛けてですよ。

1時間30分後、次男が連れて来た子猫は
生後2ヶ月ぐらいの真っ白でフワッフワで
目はまだキトンブルーでした。







家には娘と夫がいました。
夫は前々から「犬は大好きだけど猫は嫌いだ！」
と言ってたのです。

その夫の第一声が「飼ってやれよ」
えっ！
この猫を？」
だって、猫よ

夫の一声で即決され、我が家に採用された
白い子猫はそれから17年間夫の愛情を
たっぷり受けて、幸せな一生を送り
夫の後を追うように虹の橋を渡って行きました。





次男が帰ってから、押し入れから猫グッズが
あれよ、あれよと大量に出て来て
夫は大笑いしてました。

その後、夫は猫好きに大変身して外猫にも
愛情を注ぐようになりました。


外猫に付けた名前が
「たぬき」「やくざ」「デビル」「ぐちゃ」
ネーミングにセンスが無かったですね。





後から聞いた話ですが、次男は実家に連れて
行きさえすれば飼ってくれると思ってたそうです
「僕猫アレルギーなんだよ」とさらっと言ってました。

余談ですが、次男の隣の部屋に住んでた男性は
ペット禁止の部屋で猫三匹を飼ってたのがバレて、
部屋を出るだけではなくて、仕事もやめて
猫三匹を連れて実家に帰ったそうです。


私、娘、夫は
「この世のものとは思えない可愛さに」
「こんな可愛いのを見た事が無い」
と言って、争奪戦が始まりました。

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勿論、夫の勝利ですよ。
夫は亡くなる朝まで、白猫と一緒に寝てました。
そんな経過があって、白猫には特別の思いがあるのです。





今日はさんちゃんは登場しません。


日本中が心を奪われた幸せ写真ですが…



この写真はスペイン版です。
大谷さんの試合がなかったら、心が湧き上がる事なんてあるの？


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