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カテゴリ:我が家
8月21日に亡くなった父の告別式でのあいさつです。
--- 本日は、お忙しい中、父伊三郎の告別式にご出席いただき、誠にありがとうございました。 父は、脳梗塞による右下肢麻痺にて本年4月より入院しておりました。入院中に再度の発作により意識を失い、意識不明のまま、4ヶ月の入院生活を経て、一昨日8月21日の午前十時三十二分に息を引き取りました。 昨年5月に買い物へ行った際に転倒し、大腿骨頚部を骨折。8月まで三ヶ月間入院しておりました。それまでは自分のことは自分でできておりましたが、その後は自分一人では外出することもできなくなりました。 同居する妹に身の回りの世話を行なってもらいながら生活し、通院や大きな買い物の時は私が付き添いを行なっていました。
父は病院に行くのが本当に好きではなかったので、通院の際には、毎回父が好きなものを食べに行くようにして、なんとか受診してもらっていました。受診した後しばらくは「あれはおいしかった」「また行きたい」と何度も聞かされると妹から報告が入ります。 4月の受診日には、父が好きな穴子の寿司を買って行きました。私の妻もちょうど休みの日だったので、三人でお寿司を食べました。おいしそうに食べてはいたものの、その前の週に孫(次男)と一緒に顔を見に行った時とは明らかに様相が違いました。ベッドから起き上がる際に、身体にまったく力が入らない様で、私がおんぶして車まで運び病院へ向かいました。 かかりつけ医に診てもらい、右麻痺が出ていることを確認して、脳外科にそのまま入院することになりました。入院時は普通に会話できていたのですが、その後三日ほどで意識がなくなりました。あらたに血栓が飛んで、意識障害におちいったものと考えられます。 意識はないものの、聴覚は機能しているようで、話しかけると、まぶたが反応します。ばあちゃんの初盆の準備の話や孫の近況の話などを聴かせたら、心なしか、うれしそうにしていたように思います。 父の人生は大変厳しいものでした。単身、郷里の島原から長崎に出てきて、一生懸命に働きました。一心不乱、無我夢中で働く姿を見ていてくれた方々に支えていただきながら、平成12年まで39年間牛乳配達を行いました。東洋軒さんをはじめとして、東高、西高、北高、北陽台、そして多くの小店。私が配達を手伝いに行くと、行く先々で温かい言葉を掛けていただきました。大変お世話になりました。ここで改めてお礼を述べさせていただきます。長いこと、父を支えていただき、本当にありがとうございました。 私は、長男の誕生を機に、長崎にUターンして諫早に居を構えました。長男が3歳になった頃、父は仕事を引退しました。その後は私が仕事に行っている間にも、九州各地へ飛び回り、帰宅してから話を聞いて、驚くばかりでした。休日には私も一緒になって、本当にいろんなところへ家族みんなで旅行してまわったのが、とてもいい思い出です。 最後になりましたが、本日はご出席、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.22 18:52:58
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