樽いっぱいのワインに、一滴の泥水を加えると、それは泥水である。
樽いっぱいの泥水に、一滴のワインを加えても、それは泥水である。
どちらも飲めない。

自分に不利な情報が瞬く間に広まって、取り返しがつかないことになった場合。
どーみてもシラを切りとおせなくなった場合。
このままだと、自分の信用が地に落ちてしまう、忌み嫌われた名前の持ち主になってしまいそうな場合。
さてどうすればいいのだろうか。

一番簡単で効果的な方法は、極少量で良いので、それらの情報に、本当のような嘘を混ぜることである。
その嘘は、あからさまな嘘や、分かり切った嘘よりも、微妙な、なかなか裏付けがとれない嘘のようなモノが良い。
なぁに、どうせその嘘は、嘘だとばれても、ばれなくても良いので、できるだけ適当なことを書いた方が良い。

何故嘘を混ぜるのか。
それを読んでいる第3者が、「アレ、これらの情報はイマイチ信じ切れないな。なんか怪しいな」という疑念を心の中に抱くことが、目的なのだ。

ワインの中に、たった一滴でも泥水を混ぜれば良いんだよ。
そうすれば、むやみやたらに飲まれなくなる。



さて、このところの例の話。

とある（自称）ジャーナリストがおりました。
彼の名は渡邉裕二といい、ギョウカイヘッドロックというBlogを書いておりますが、そこに、不思議なエントリがたちはじめます。

淫乱小娘の毒牙にかかり児童買春で逮捕された声優プロダクション社長。小娘の正体を暴く!!（上）
16歳淫乱小娘の恐るべき毒牙にかかった声優プロ松田社長！　その小娘の正体を暴く!!（下）
真相究明１　声優プロの松田社長は淫乱小娘ATのワナにまんまとハマって逮捕された!?
真相究明２　淫乱小娘ＡＴの毒牙にかかった声優プロ社長。その小娘の恐るべき素性

わざわざ読みに行くほどのことでもないので、簡単に要約します。
・逮捕された社長ははめられた
・悪いのは全て、訴えた16歳の少女
・この少女がトンデモ無いヤツで、ヤバイ、精神構造がおかしい
という感じの内容が、上記4エントリの文章の大体30％です。

そして、残りの70％で、「16歳少女は病的に淫乱である」ということが、ただひたすらに書かれております。

ビックリであります。

なんと彼は今回児童買春で訴えた被害者を、病的に淫乱であると、ただひたすら文章におこして世界に向けて発信していいるのです。

大体、児童買春と淫乱は関係ないだろ。
はめられたって話に信憑性を持たせる為なのか知らないが、それにしても執拗すぎる。

エントリ内では、当人と捕まった社長は知人のように書かれているし、友達を擁護する為に書いたのかな？
何とも友達思いで、心温まるお話ですな。


ああ、そういえば、渡邉裕二といえば、サイバッチが「きっこの中の人だ！」と言って粘着していたけど、どうなったのかな？
と思って見に行ったら………うーんと、よくわからない。
【パクリ王】渡邉裕二の卑劣なやり口　vsサイバッチ
（雑誌板なので専ブラ必須）

ああそうだ、アンフェアだと言われないように一応書いておくけれども、おいちゃんはサイバッチ好きだよ。
ファンと言っても良いかもしれない。
（滲み出る）人間性は最悪だけども、文章は結構面白い。
サイバッチはお金かかるから読んでないけど。


ああ、あと、まとめWiki見つけました。
アーツビジョン騒動関連まとめwiki
結構ちゃんとまとまっていて、ナイス。
これで、必要以上にセクシャルすぎて、参考資料にすら貼りたくないにゅーあきばこむを追っかけると言う苦行から解放されそうだ。


おまけ

お前ら自重しろ！

声優が社長に肉体関係を迫られるエロゲ登場、拒否すると業界を干される

「
29 ：オレオレ!オレだよ、名無しだよ!!：2007/05/31(木) 23:39:01 0
言っておくがタイトル自体はかなり前から発表されていたし
発売日も別に変更されてない。

今回の事件が神がかり的にタイミングあってただけ。



あと、俺は買う。
」

たくましいな…