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2008.06.16
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テーマ:私のPC生活(7434)
カテゴリ:ハードの某
こんちわ!おいちゃんだよ!
iPhoneについてちょっと書く、ただし個人的な考えが主だから、何か新しい情報が載っている訳ではないよ、ごめんね。

さて、おいちゃんはクサレマカーとして iPhone が発売されるのを一日千秋の思いで待ってた。
北米メディアで iPhone が取り上げられるたびに、ハンケチをギリギリと噛み締め、夜には枕を涙で濡らし、ストレスで外見がジョブスに近づく(毛髪的な意味で)という日々を過ごしていた。

そんなおいちゃんから見ても、最近のiPhone熱は高すぎる。
みんな、iPhone に何を求めているのだろうか、iPhone はそんな、日本のケータイ業界をひっくり返すようなブツじゃ無いと思うよ。

個人的な考えを先に書いておくと…
「iPhone がもたらしてくれるものは、所詮スマートフォンの延長で、いわゆるケータイ電話を置き換えるものじゃない」
ということ。
じゃ、スマートフォンは何なのか、というと、古くはHP200LXだとか、Palmだとか、あとZaurusだとかから脈々と流れる、「何でもかんでもデジタルデータになると便利じゃね?」という一派の力強くもか細い流れが、ケータイ電話の電波を利用できる、という超強力な武器を手に入れた一つの完成型だと思う。
(つまりおいちゃんは、iPhone は Newton の後継だと言う考えだ)

まとめると、PDAにケータイ電話の機能がついたもので、それはそれですばらしいんだけれども、今(例えばあなたが)使っているケータイ電話よりすばらしいか、と言われると、そうとは言い切れない、と思っている。

そう、ケータイ電話の電波を利用できる、というのが重要なのだと思う。
PHS(Willcom)ではなく、なんだかよくわからないエリアのケータイ(emobile)ではなく、ソフトバンクモバイルの電波に乗っている、という事が、大きな武器だと思う。

この考え方には、一カ所、突っ込まれるところがある。
それは、「じゃぁなんで、他のスマートフォンじゃだめなの?」という意見。
おいちゃんは、それは、「Apple というブランドの力」だと思っている。
油断すると、UIが良い(使いやすい)とか言ってしまいそうなのだけれども、違うと思う。
それらはある程度は本当かもしれないけれども、そう思わせる、Appleのブランド力によって随分と下駄をはかされているんじゃないかと思う。
(だって本当にUIが良い事でみんな使う機材を選ぶなら、Appleはもっと売れてるだろうし、BeOSは天下とれてた)
あと、日本においては、(携帯音楽プレイヤーのシェアを大量に奪われた)「iPodの悪夢」を連想させる「第2の黒船」としてのフィーバーっぷりが、さらにブランド力として機能しているように感じる。


さて、「iPhone 3G、日本のモバイル業界を変えるか」という記事。
この記事を読むと、さすがにパネリストに選ばれている人たちは、そんじょそこらの(例えばおいちゃんのような)野良コメンテーターとは違う意見が出ている。
いくつか、突っ込んでみたいと思う。

まず、この意見
斜め読みしてしまっただけでは、同意したくなる、非常に魅力的な意見。
でも、他のスマートフォンや、Wilcomじゃ駄目なの? という疑問も出てきてしまう。
「製品そのものの良さでアピール」としているけど、それだけじゃなく、「高級ブランドの七光り」が大いにあると思う。


次に、論外
言語明瞭意味不明瞭、を体現するためのような文章。
何も共感が出来なし、リンク先の彼の記事には、「Appleはこれまで.MacというWebストレージサービスを提供してきたが、今回のmobilemeは.Macの進化である。」とか書かれていて、ああ詳しく知らないんだな、と思う。
(.Macをウェブストレージサービスというなら、mobileMeもウェブストレージサービスだろう。ほとんど変わってないし)
首を突っ込む事で糊口するタイプの仕事をする人なのだろうけど、詳しくなくても何か書かないといけないということに、切なさを感じる。
(このセンテンスを読んで、もしかしておいちゃん怒ってる? と思った人は正しい)


次は、ケータイ業界代表のポジショントークのようなもの
でも実はこれは、おいちゃんの意見と結構近い、特に「あらゆる人のケータイ電話を置き換えるものではない」というあたり。
違いは、この文章ではその理由を「現在のケータイ電話に比べて低機能(捨てるものが多い)」だと言っている事。
おいちゃんは、これは微妙な話だと思う。
彼の(そしてケータイ業界的の)意見としては、「ごく普通の人」は、おサイフケータイとか、ワンセグとか、ケータイJAVAゲームとか、i-mode(EZ-web)だとかを使っていて、それは捨て去るには惜しい機能だと思っている、という勘違いがあるように思う。
実際に、それらを使う人は多いだろう。
でもおいちゃんは、「無いと困ると思って使っている人」と「ついているから使っている人」の2種類がいて、実際にはほとんどが後者なのではないかと思っている。
「モバゲータウンが出来ないというただそれだけの理由でiPhoneを選択しない人もいると思います。 」の方が、まだ説得力があると思う、使いたいコンテンツがあってそのためにケータイ電話を買うような人だよね。
じゃぁ、モバゲータウンができたらそういう人は iPhone 買うのか、といえば、おいちゃんは違うと思う。
なぜなら、「iPhone は所詮スマートフォンで、ケータイ電話とはニーズが違うから」。

この意見はおいちゃんの意見とだいぶ近い
結論とか利点とか、言ってる事はほとんど一緒だけれども、おいちゃんが「スマートフォンだから」ですましているところを、機能が少ないからケータイ電話としてはつらい、けど…、という話からの流れで導きだしているところは、ちょっと怪しいとおもう(自身の話としてのエクスキューズもあるけどね)。


リンク先をいちいち読んでいた人なら分かると思うけど、実は、最後の2つは、理由→結論までが似ている、ほとんど一緒と言っても良い。
でも、この2つの文書から受ける印象はだいぶ違う、なぜだろうか。

しばらく悩んでみて、ようやく分かった。
これは、ポジションの違い(から来る結果の違い)なのだろう。
たとえば、最後のリンク先だと、(本人のエクスキューズのように)現状のケータイ電話の機能に囲い込まれない人は、iPhone を買うかもしれない、というのには納得できる。
ただ、その一つ前のリンクの、「尖った人のアイコンとして、2台目、3台目のケータイ電話として所持される」というのには、いくら何でも同意できない。
(そのような人は、間違いなく、既存のケータイ + 最近流行の超小型PC(EeePCとか) というスタイルになるだろう。ケータイ電話とスマートフォンの2台持つ意味が分からない)


ちょっと脱線して、行き先が分からなくなってきたけど、言いたい事はあらかた書いたし、結論は最初の方に書いたしで、適当に終わらせちゃう。
でも、予言者になる訓練として、今後の流れを予想しちゃう。

1. iPhone 発売される、盛り上がる。

2. 発売してしばらくたつと、アンチな意見が出てくる。
 キーワードは、「動きがもっさり」「UI(タッチパネル)が使いにくい」「脂(指紋)が目立つ」「重くてでかい」。

3. 日本の携帯各社から、スマートフォンが(今までみたいにこっそりとではなく)大々的に売り出され、プチブームに。
 フレームワークは「Android」、キーワードは「マルチタッチ」「オープンなアプリ」。

4. 2年後ぐらいに、ケータイ電話の中の iPhone のシェアが、5%ぐらいになる。
 Apple は勝利宣言、au は(なぜかiPhoneの)敗北宣言をそれぞれ出す。
 注:2年後にもau が残っていた場合限定。

5. 同時期ぐらいに、スマートフォンのプチブームは鎮火し、同セグメントの高機能側は超小型PCに3Gを載せたものに置き換えられる。
 現在の低価格小型PC(EeePCなど)の小型化と、スマートフォンの高機能化の融合、Pandraや、myloみたいな筐体におさめられる。
 Willcom が吠える。
 emobileが悲痛なうめき声を上げる。

6. その後さらに2年間ぐらいは、楽々フォンみたいなベーシックな携帯電話、安価なスマートフォン、高価なケータイ電話内蔵PCの3種類わかれる。


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最終更新日  2008.06.16 21:25:03
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