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カテゴリ:オリンパス
オリンパス(OMDS)のカメラはE-M1辺りから光学性能を上げるのとは違った撮影機能が
付いてきています。 ・HDR撮影 ・深度合成 ・ハイレゾショット ・ライブND(NDフィルター) プログラムで補完する機能ですが、わざわざ付いているという事は、当然画質が良くなる のですが、正直凄いなぁと思いつつあまり使ってきませんでした。 それは面倒だったからです。 E-M1XやE-M1markIIIから追加された「ライブND」のNDフィルターはむしろレンズに付けて 行う物なので、これはむしろ面倒が減る技術となっています。 ハイレゾショットに関しては高画素カメラを新たに購入する必要が出てきます。 それが同じカメラで出来るのでコスパ的にも素晴らしい機能なので、面倒が減ります。 これらの機能を「コンプテーショナルフォトグラフィー」とOMデジタルソリューションズさんでは 呼ぶことにしたそうです。 ではHDRとか深度合成は使った事はあったのですが、メニューから選択するのが面倒で かつ撮影後に保存するまでの時間がかかりました。 でも使えるものは使わないと勿体ないって事でHDR撮影から実験してみます。 この技術は複数枚の写真を撮影しその合成した映像を1枚にする技術です。 何処まで効果のあるものなのか試してみました。 先ずはカメラの設定ですが、カメラの左上部にHDRボタンがあるのでそこを押します。 HDR設定画面になるので、フロントダイヤルでHDR1かHDR2を選択します。 連写Hモードに自動的に切り替わります。 メニューに「HDR」の表示が出ました!これでHDR撮影モードになります。 現像ソフトを使って後で合成もできますが、そんな面倒な事はしたくないので HDR1を使いましょう。HDR2は吐き出すJPEGの画像が違いますがRAWでは一緒なので HDR1を選択してください。 後は普通にシャッターボタンを押して撮影するだけですが、4枚連写するので、その間はカメラを 固定して出来るだけ動かさないようにしてください。 撮影した写真がこちらです。 HDR撮影 ノーマル撮影 さぁ違いが分かりましたでしょうか?ノーマル撮影の方が良いと思う方はいると思います。 彩度が高くコントラストも高いので、見栄えはノーマル撮影の上です。 これを良く見ていきましょう。 先ずは梅(左←がHDR、右→がノーマル) あからさまに違いますね。赤が飽和してしまっているし、枝も軽い感じでぱっと見た目彩度が高いから よさげに見えますが、あきらかに階調が少ないので安っぽさが出ています。 ツグミさん(左←がHDR、右→がノーマル) しっかりとハイライトが出ていて黒い部分もディールは残っているので、重みがある写真になっています。明るさを同じにするとその分ハイライトも落ちてきています。 丁度動かずにいてくれたので助かりました。 もう一つ梅(左←がHDR、右→がノーマル) 一見しただけだと分かりにくいですが、雌蕊の辺りの色がくすんでいます。 更にクローズアップしたのがこちら(左←がHDR、右→がノーマル) こんなに違うのです。これは等倍でのデータですが、HDRではノイズも無く発色もしっかりして いますが、ノーマルでは彩度が失われ、ノイズだらけです。 ここまでの差がありますので積極的に使いたい所ですが、撮影するのに、4枚撮影してそれを合成しているので、4回撮影+合成2秒で3秒ぐらいの待ち時間が必要です。 でもこれだけでこの画質が手に入るのだから日頃から使っても良いなと思いました。 HDR1とHDR2の差は吐き出すJPEG画像の差です。RAWデータは同じデータが保存されるので 私はHDR1しか使わない事にしました。 左:HDR1、右HDR2 これはノーマル撮影。何故か露出が明るくなる。 RAWデータからの出力 左がHDR1、右がHDR2 以上の事からHDR撮影は積極的に使う方が良いと分かりました。 ただデメリットもあり、1枚撮影するのに0.4秒かかり、保存するのに2秒はかかります。 なので、ちょっとこれは良い写真を残しておく必要があると思ったら是非HDRで撮影し 普通に記録でいいやぁと思ったらノーマルで撮影するのがいいのではないでしょうか フルサイズのダイナミックレンジが広いセンサーを使っている方は不要ですね。 もしくは派手派手なHDR処理をしたい方には 是非お勧めの機能です。 お試しあれ~ 【中古】 (オリンパス) OLYMPUS OM-D E-M1 MARK2 ボデイ【中古カメラ デジタル一眼】 ランク:B お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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