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バカネコ日記

バカネコ日記

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2005年08月15日
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マザー・テレサとお会いした時のことを書いたら、意外なほど反響が大きかったので、
もう少しだけ、思い出しながら、書き足そう。

マザーが作った施設は、実にいろいろある。
中でも、孤児院や死を待つ人の家は、よく知られていて、
筆者も訪問した。

死を待つ人の家では、低いベッドが、野戦病院かと思うほど、
ぎっしり並んでいた。
ベッドの間隔は、世話をする人が、やっと入れる程度。

高さ30センチほどの、ベッドというのがまた、ビニール張りで、
担架のように狭く、質素というか、なんというか...

そして、そこに病気の老人たちが、ずらりと並んで寝ていた。
身寄りがないか、もしくは見捨てられた人たちだ。
マザーたちが、保護しなければ、路上でネズミに食われる。

筆者らは、ただ見学のために訪問したのだが、
外国からのボランティアと思ったのか、異常にありがたがる人もいた。
何かを必死に訴える人もいた。 もちろん、言葉はまるで通じない。
通じないと分かると、迷惑そうな顔をする人もいた。

中には横たわったまま、筆者の手を取り、自分の顔や額に押し当てる老婆もいた。
まるで、超能力を持つ聖者か何かに、癒しを求めるかのようだ。
もちろん、筆者に、病気を治す神通力など、ありはしない。

いきなり、手をつかまれて、病人の顔に押しつけられた時は、
びっくりした。
正直に告白すると、とても恐ろしかった。
もしも、病気が感染したらどうしよう、などと、一瞬、考えた。

死と向き合う人のところへ、ずかずかと踏み込んでおいて、
自分のことしか考えない、身勝手な自分に、もろに直面してしまった。
...情けなかった。

神のご加護がありますように...
無信仰だが、そう言ってあげるのが、いっぱい、いっぱい。

それにしたところで、英語が、はたして、通じているかどうか。
インドで使われている言語は、少なくとも30以上ある。
結局、何もしてあげられなかった。




孤児院も訪ねた。 
幼児たちの世話をしていた人は、こう説明してくれた。
「ここにいる子たちは、みんな障害があるの。 全員よ」

何も、言葉が出なかった。



恥ずかしいことに、筆者はマザーについて、ほとんど
予備知識を持たずに会いに行った。
帰国してから、彼女に関する本を買った。

1981年の刊行だから、20年以上も前の古い本だが、
非常に生々しくレポートされている。

今でもあるのか探してみたら、絶版にはなっていないようだ。
たしか1500円くらいだったと思う。
沖守弘さんという方が書かれた本で、あふれる愛という副題のついた、
マザー・テレサ」 だ。

この人は写真家で、自分の目で見たままを、写真とともに書きつづっている。
当初、特ダネ狙いの下心をかくして、マザーに近づいたが、
マザーの心と純粋さに惹かれ、しだいに、本当の意味で、
理解していく様子が描かれている。

彼には申し訳ないが、マザーにたしなめられる場面などは、おもしろい。
むやみやたらと、賛美するのではなく、自分の目で見た体験談として
まとめているので、自分が、そこに居合わせているかのような、錯覚を覚えた。

マザーの修道院のユニフォームは、白地に青い3本線の入ったサリーだ。
これを着ることが出来るのは、シスターだけ。 見習いは、無地の白いサリーである。
あそこのボランティアになるのは簡単だが、シスターになることは、簡単ではない。

サリーの青い3本線の意味、ノーベル平和賞を受賞した時に、叱られた話、
マザーが、施設の建設資金を、どうやって工面したかなど、
興味深い話が、数多く記されている。

マザーには、悲壮感などかけらもなく、それどころか、強く、明るく、
ユーモアに満ちていたことがよく分かる。
偉大という賛辞よりも、慈愛という言葉が、よく似合う。

そういえば、実際にお会いした、あそこのシスターたちも、明るかった。
彼女たち、冗談もお好きなようだ。


マザー・テレサこの本の裏表紙には、次のようなメッセージがあった。
「 神とは愛です。
 神があなたを愛するがごとく、他の人々を愛しなさい。
 そして、この愛を通して、世界に平和をもたらすのです。
 あなたに神のご加護がありますように」
                      マザー・テレサ



買った当時は、何も知らなかったから、興味深く、面白く読んだが、
今、読み直すと、涙がにじむ。
もちろん、悲しいからではない。

筆者の昨日の日記を読んだくらいで、涙を浮かべた人は
ハンカチを用意して読んだ方がいい。 もし、手に入るなら、だが。


【トド短信】
 本日はネコの写真なし。
 マザーの写真もなし。
 沖さんの最新刊は、2002年のマザー・テレサ かぎりない愛の奉仕。
 

【ダウンロードページ】
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最終更新日  2005年08月16日 02時37分25秒
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