オニャンキーの世界

熟年夫婦の夜のリビングルームでの会話。

テレビのドラマを見ていた亭主が言った。

「あああ～、どうしてテレビってこうもつまらない番組しかやらないんだ」

妻も生あくびをかみ殺しながら、

「そうですね～、でもしょうがにでしょう。只で見られるものにろくなものがないのだから」

「それもそうだな」

「それよりも寝ましょう。今日は久しぶりに待ちかねた日ですもの」

「でも、只でやれるほどつまらないものはないんだけどな～」

イエイエ、いけません。

金を掛けたって真から満足のいくのって、そんなにありませんぜ。

気心知れたパートナーと安心してやれることこそ最高の幸せですよ。