カテゴリ:何気ない日常生活から
前日夕方妻がスーパーからパンを買ってきた。
外装にはミニパンが7個入りと表示されていた。 翌朝食べようとしたら数が1個少ない。 「きっと夜中に誰かが食べたんじゃないの」と言いながら残ったパンを取ろうとしたらまだ封がされたまま。 「おいおい、これ製造段階で少なく封をしてしまったものだぞ」 さっそく、裏側に表示されているメーカーの欄を見る。 お客様相談室「商品についてお気付きの点がございましたら下記へご連絡ください」フリーダイヤル0120-****** と記されている。 私は「そこのパン屋のためにも、連絡して教えてあげた方がいいだろう」と電話を掛けようとすると、 妻は「そんな面倒なことしなくていいじゃない」と制止。 私は「こういう情報を入れてやることがこのお店のためになるんだよ。もし知らずにどんどん発生したら、このお店信用を失い倒産するかもしれないからな」 そこで電話したら、時間外のため「お客様のお所、お名前、連絡先電話を言ってご用件をおっしゃってください」と留守電コメントが流れる。 手短かに用件を伝え、「この見本を○○という買ったお店に届けますので、後で確認して下さい」と電話を切る。 さっそく買ったスーパーに行き、事情を話してその1個少ない未開封のパン袋を店員に渡す。 「決して文句を言いたくて戻すのではなく、信用をなくされることを心配して届けたので誤解しないでね」と。 店員は恐縮して代金を返却すると同時に「わざわざ来て下さった足代です」と店の100円台の商品を私に渡す。一旦は断るが「これを取り扱う私どもにも責任がありますのでどうぞ取って下さい」と言うので、ありがたく頂いて帰った。 翌日、さっそくお礼とお詫びの電話がそこのパン屋さん(東京)から入った。 お詫びとして贈り物したいので詳しい住所を聞かせてほしいと言って来たが、買ったスーパーから頂き物しているのでもう結構ですよ。これから気をつけて下さいね」と言って電話を切った。 たかが1個当たり数十円の商品だ。でも人間が間違って入れたのか、機械が誤作動して狂いが出たのか調べる必要がある。 人間のケアレスミスなら、もともと人間はいくら気をつけても間違うものと考えての対策が必要だ。 例えば、人間が袋詰めした後コンベアーに流し、途中に計量器を置き設定重量と異なる時ブザーが鳴るかストップさせるようにすれば解決する。 機械の誤作動なら、早く取り替えるか修理しないとまた同じ過ちが発生する。 私もこれまで長年の工場勤めで経験していることがいっぱいある。 業種こそ違えども、品質チェクの基本は同じであり、苦情発生の情報を聞いたら即行動を起こすことが大切だと厳しく叩き込まれてきた。 今回のたった1個の数量不足といえども、命取りになる可能性だってないとは言えない。 あえて妻に「本当にもの好きだね~」と呆れられながらも自分の信念を貫き、お節介なことをやった。 でも決して相手の弱みにつけ込んで・・・という下心はなかったつもりである。 はて、しかし、まわりはどう見たことだろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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