カテゴリ:何気ない日常生活から
私の会社は昨年暮れ新しい工場を建設し、そちらへ機械設備一式を移転し、そこが主体となって現在稼働している。
私は今年3月退職して、それまでの工場最高責任者の立場から退いた。 移転前の旧工場は倉庫機能として残り、いまでも有効活用を図っている。 私は退職後あらためて顧問という立場で、旧工場の管理を委託された。 月いくらという給料をいただき、休みも出勤時間も私の自由というとてもありがたい契約だ。 仕事量が少ないのが事前にわかれば「明日は休む」とか「午後から出勤する」とか「早く帰る」とか、周りに迷惑がかからない範囲で私の自由だ。 今日はそのことではなく、別の問題をこれから紹介します。 その旧工場のトラックヤードに鳩が巣をつくったの昨年のこと。 オスとメスの二羽の夫婦鳩は、お互いくちばしで相手を思い遣る光景は微笑ましく思えた。 つい心を許して1回だけ巣のなかでヒナが孵るのを容認してしまった。 それがそもそも間違いの本源だった。 ヒナも成長して3羽の鳩は冬の間は何処かへ行き、姿を見せなくなった。 これで一巻の終わりと思ったのは甘い考えだった。 今年春になったら、またその夫婦鳩が同じ巣に戻って来たではないか。 追っ払っても追っ払っても、またしつこく戻ってくる。 夕方には扉を閉めて入れないようにして帰るのであるが、隙間を見つけて入り込むのだ。 その隙間と思える所を入れないように細工しても、またどこか別の所から入り込む。 彼らはとても頭がいい。一度覚えたら忘れないようだ。 夕方私が帰ってから入り込み、朝の出勤前には出てしまっているのだ。 でも、トラックヤードは一晩過ごした証で糞だらけになっている。 毎朝、糞掃除が私のまず最初の仕事になる。 それだけに終わらず、出荷する製品の上にも糞が付着しており、そのまま出せず拭き取る作業が発生する。 防衛策として製品の上にビニールシートを掛けという作業が増えてしまった。 当然出荷のときは、そのビニールシートを剥がす手間も増える。 ホトホト困り果てて根本的な対策をとることにした。 まず大きなネットをトラックヤードの出入り口の上から垂らし、鳩が入って来れないようにした。 もちろん人や車の出入りのときは横に引いて開くようにしてある。 あるとあらゆる箇所の隙間を木片で閉鎖した。 結果は大成功! この日以降、彼らは侵入出来なくなった。 一度だけネット間に少し開いた箇所があったら、すかさずそこから入ってきた。 すぐさま見つけて追っ払うと、慌てて逃げようとするのだが、ネットがかすみ網の役目をしてそこに引っかかり慌てて右往左往する始末。 まさか取り押さえ殺すわけにはいかないので、ネット開いて逃がしてやった。 それ以降は今でも毎日一度様子見に来るが、無理だと判断するのか間もなく姿を消す。 かくして、鳩の抜けた羽と糞害からやっと開放された次第です。 鳩は平和のシンボルなんて思われている面があるが、現実はそんな生易しいものではない。 鳩は今では私には恐ろしい糞害の犯人(いや犯鳥)であり、憤慨対象の鳥にほかならない。 以上、動物には簡単に情をかけるものではないという失敗談です。 動物愛護団体の方に叱られるかな? このようにネットを垂らし鳩の侵入をガードしている この前までは、床にはこのように糞だらけで不衛生極まりなかった ここで鳩の夫婦はこちらを恨めしそうに見ている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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