オニャンキーの世界

５週間ぶりにオフクロが介護サービスの施設にお世話になって帰ってきた。
お風呂も５週間ぶりに入れてもらって、抱き上げたら髪の毛からプーンとシャンプーの匂いが立ち込めた。
久しぶりの施設入所だから、さぞかし疲れているのではないかと心配したが、とんでもない取り越し苦労であることがわかった。
部屋にいて「オトーさん」「オカーさん」と、最近ほとんど発することがなかった大きな声を上げて私や妻を呼ぶではないか。
「おいおい、今度は元気の出過ぎ？」と苦笑い。
夕飯を食べさせている際も、最近は黙って差し出されるスプーンをただ黙々と口で受け入れていただけなのに、今晩の場合、食べている最中に、突然右手でお膳にあったバナナをわしづかみする始末。
食欲旺盛そのものの行動に「バアちゃんそれは後で！」と慌ててバナナを離させた。
施設で測った体温も３６.１度で、家で一昨日買った体温計で測った体温とほぼ同じ。
比較用に便利だと思って１か月前に買った１０秒予測体温計ではやっぱり３７度近くの数値になる。
これを鵜呑みにしては、とんでもない判断になってしまう。

これで明日以降もディサービスにお願い出来ることになり、ひとまず以前の状態に戻れそうです。
「この危なかった山を無事越えたので、まだまだしばらくは長生きするのでは・・・・？」と思わず妻と笑ってしまった。