カテゴリ:心に残る一言
タイトルの言葉は、法華経のなかに出てくる言葉で「相手の人柄を見て、その人に合うような仏の法を説いて導く」という意味である。
これは今の社会でも通用することだろう。 全部一律に同じように要求しても、必ずしもみんなは同等に理解はしてくれない。 それぞれ、その人に合った指導をすることで、その人が予想以上の力を発揮することはよくあることだ。 少し前の話題になるが、プロ野球パ・リーグで、今期の優勝を決めた西武の渡辺久信監督の人物評を新聞で読んだ。 12球団中最年少監督が就任1年で昨年5位だったチームを優勝に導いた功績にみんなが目を見張ったのも当然であろう。 なぜ?という彼の指導法なり理念が気に掛かる。 彼は最多勝3回、6度の日本一に輝いた西武黄金時代のエース。 甘いマスクと華麗な着こなしが女性に大人気だったそうである。 99年からは台湾で兼任コーチを務め指導者への道を築いてきたようだ。 そして今年再び西武に戻ってきて監督に。 彼は「現役時代、ベンチがピリピリしていたのが嫌だった」と言っている。 だから、選手を決して怒鳴らず、ミスをしても挽回のチャンスを与えた。 その結果か、ホームランも三振も12球団で断トツに多いという。 それだけ、「ノリノリ野球」が開花したという証拠かもしれない。 夏場、指導法を巡ってコーチ同士が衝突し、選手の目の前で殴り合い寸前までいったことがあったという。 そのとき渡辺監督が「監督不行き届きだった」と選手に頭を下げたという。 この指揮官の誠実さを選手も感じ、再びチームが一つになったという。 「長髪」も「茶髪」も認め、門限破りも見て見ぬふり。 「昔の僕はもっとやんちゃだった」言い、今の若者達が頼れる兄貴として尊敬される存在だという。 たしかにいろいろな指導法がある。 厳しい監督の元で成果を上げたチームも過去あった。 たまたま今回は渡辺流の指導法が陽の目をみたかもしれない。 でも、私は渡辺監督の指導法が好きだ。 私もついこの前まで5年間、いまの工場のトップとして責任職を努めてきた。 あまり厳しいことばかり言って従業員を萎縮させてはいけないと思っていた。 仕事は遊びと違うのだから、それなりのルールに従い厳しくやってもらわなければならないが、出来るなら楽しく仕事が出来ることが大切だと考えてきた。 いまはその一線を退き、ちょっと離れた所で責任職も解かれて伸び伸び仕事をしている。 私の方針が良かったのかどうかはいずれ評価されることだろうが、自分なりには満足している。 今日はいつもと違って、ちょっとまじめにまとめてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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