カテゴリ:国際問題
アメリカ政府は11日午前(日本時間12日未明)に北朝鮮へのテロ指定解除したと発表した。
これは拉致問題解決が最優先と捉えて来た日本にとってはまったく「寝耳に水」の衝撃だった。 国民の多くが「これで拉致された人達が帰れる可能性が遠のいた」と感じたことだろう。 それにしても、任期中に何とか実績を残したいという、ブッシュ大統領の断末の焦りさえ感ずる。 これまで日米同盟の信頼性は、これで揺らぐのではないかと言う声が聞かれる。 当たり前だと思う。 あれだけアメリカまで出向いて「拉致解決に力を」とお願いして来た拉致家族の人達にとっては、「約束を破られた」という気持ちが強いことだろう。 麻生総理がブッシュ大統領からこの連絡を受けたのは発表30分前。ライス国務長官が書面にサインしてから3時間後だったというから、日本はいかにアメリカから見くびられていたかがよく分る。 【見くびる】辞書では「大したことはないと甘く考える」という意味で、「見下す、軽んじる、軽視する、侮る、なめる、たかをくくる」などと非常に意味の近い動詞とある。 所詮、国が違う為といえばそれまでだが・・・・・・・ これで日本政府はアメリカ頼み一辺倒ではだめだということが分ったことだろう。 でも、麻生総理の会見では「拉致解決には全く問題ない」と・・・・? 今回の解除に対し、アメリカ大統領候補の民主党オバマ氏は「条件付きの評価」共和党のマケイン氏は「強い懸念」反応が大きく別れているという。 どちらが大統領になるかで、この問題は大きく変わる要素を残している。 サブプライムローン、三浦和義元社長の自殺、そして今回のテロ解除・・・・・みんなアメリカ発の問題でその影響を我々が受けている。 そろそろ、アメリカとの距離を少し離す方がいいのではないかという機運が起こっても不思議でなくなってきたように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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