カテゴリ:思い出の数々
昭和の時代、甘い声とマスクで一世を風靡した「フランク永井」の訃報を知った。
あなたを待てば 雨が降る 濡れて来ぬかと 気にかかる ああビルのほとりの ティー・ルーム 雨も愛しや 唄ってる 甘いブルース あなたと私の合言葉 「有楽町で逢いましょう」 私が社会に出て、酒宴席で初めて歌ったうたは、この「有楽町で逢いましょう」だった。 この歌は昭和32年フランク永井の初ヒット曲だ。 私は昭和33年3月に中学を卒業すると、貧しかったのですぐ家計を助けるため就職した。 その会社の歓迎会で歌ったのであった。 この頃は、中学卒業したばかりの15歳未成年者でも一人前に扱ってくれ、飲酒も余りうるさくなかった時代。 今の時代、こんなことをやっていると書いたら、周囲から非難囂々だろうな~ その後カラオケがさかんになり、私は「東京ナイトクラブ」を十八番にしていた。 これは、フランク永井と松尾和子のデュット曲だった。 よく妻と歌ったり、店のホステスと歌ったりしたものだ。 ただ残念ながら、フランク永井はいろいろ我々には分らない深い事情があったのだろうが、首吊り自殺を図り失敗した。 そして後遺症で最期まで廃人同様の療養生活が続き、二度と甘い歌声を我々の前に見せてはくれなかった。 だから、彼の逝去の報道を、複雑な気持ちで受け取った方も少なくないのではなかろうか。 ただし一定の年齢層以上だろうが。 ご冥福をお祈りするのみである。 合 掌 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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