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2008年12月20日
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カテゴリ:ちょっとH?
『四畳半襖の下張』(よじょうはん ふすまのしたばり)は永井荷風作の春本であると世間では言われている。
わいせつ罪に問われ、「四畳半襖の下張事件」裁判において、被告側証人に立った吉行淳之介氏は、「春本を書こうとして春本以上のものができてしまった」むねの評価をくだしている。

荷風作の一部を抜粋すると、こんなくだりがある。

男が女の疲れを気遣って syasei を我慢したまま行為を終えた後に、女が「あなたもちやんとやらなくちやいやよ、私ばかり何ば何でも気まりがわるいわ、と軟に鈴口を指の先にて撫でる工合」を見て、「この女思ふに老人の旦那にでもよくよく仕込まれた床上手と覚えたり』

『kizyouiでの行為の後、男の体の上で素hadakaになっていることに気づいた女が「流石に心付いては余りの取乱しかた今更に恥かしく、顔かくさうにも隠すべきものなき有様、せん方なく男の上に乗つたまゝにて、顔をば男の肩に押当て、大きな溜息つくばかりなり』


荷風の春本の特色は、sei行為を描きながらも読者を興奮させるためのporuno性の高い直接的な描写が少なく、逆に、短いながらも行為を通して女の情や性格をスケッチしてゆくするどい観察や描写にあると言われている。
まさに、作者の観察の鋭さ、人間描写の巧みさ、そして女性特有の心理をこまかく描いて、数多い春本とは一線を画すものであるようだ。

これはやっぱり体験から生まれたものなのだろうかと思うと、彼は相当のプレィボーイであったことは間違いなさそうだ。

羨ましいと思うかどうかは人それぞれ。

なお、公序良俗に反する言葉で拒否された箇所は、止む終えずローマ字表示にてようやく合格しましたので悪しからず。





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最終更新日  2008年12月21日 12時28分03秒
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