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2008年12月21日
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カテゴリ:心に残る一言
私達の人生において試練は、避けて通れないものがある。
なかには、試練から逃避して背を向けてしまう人もいる。
また、逃れないことに嘆き苦しみ、最後は自ら死という最悪の結末を選ぶ人もいる。
悲しいことではあるが、これが現実の姿でもある。

ここにきて最悪の大不況が襲っている。
倒産、首切りという悲惨な状態に追い込まれている人達も数多くいる。
その立場になったら言語に尽くせないものがあろうことは容易に想像がつく。

妻がいみじくも言った。
「私達家族も、今起きているようなこと同じ経験してきた」と言う。
昭和20年後半から30年代のことである。
父親が会社から首切りに遭い、住んでいた社宅も立ち退きを強いられたという。
一家6人(父・母・姉妹4人)は路頭に迷い、小さな家に身を寄せた。
両親は日雇いの仕事でその日暮らしで必死。
妻も、姉と交代で幼い妹達の面倒を見なければならず、中学校を休まなければならなかったという。
だから中学を卒業するとすぐ就職し、とても高校へは行ける環境ではなかったようだ。

私も12歳の時、父親の病気で家計が困る状態になり、中学卒で就職せざるを得なかった。
でも私は幸いにも働きながら夜間の高校と大学を通い続けることが出来た。
妻はそんな余裕さえなかった。

同じような境遇のなかで私達二人は出会そして最後は念願の結婚が出来た。
若い頃の人一倍苦労してきたことは、一緒になっていっそう理解が深まった。
だからこの体験は、少しくらい辛くとも歯を食いしばって頑張れば何とか乗り越えられることを確信させてくれた。
こんな昔の体験が私達の財産となり、いまの信頼と愛情の基礎になっているのだと思う。

この不況、昔、頑張ってきたことを思えば怖くなどはない。
上手にやり繰りして楽しく生きていこうと話し合っている。
だからこんなポーズも生まれる?

この写真、たまたま自動シャッターで撮ったら背の高い私の顔が切れてしまっていました。
決して意図的にカットしたものでありません。





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最終更新日  2008年12月21日 23時04分14秒
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