カテゴリ:思い出の数々
今日の新潟地方は、テレビニュースで公立高校入試合格者発表のシーンを映し出していた。
合格して大喜びしているシーンが目に飛び込んで来る。 誠に結構なことである・・・・・・・・・。でも、全員合格したわけではない。 不合格となり、落胆して静かに発表現場からたち去る姿などは間違ってもここには出て来ない。 当たり前の話ではあるが。 でも、私にはこのシーンを見る度に、次男が不合格になったときのことを思い出し胸が苦しくなる。 最初に希望した公立高校がダメで、二次募集の私立高校を受験した。 ここは多分大丈夫だろうと軽くみていたきらいもあったが、そこも落ちてしまった。 頭が悪いから落ちたといえばそれまでだが・・・・。 本人は相当ショックだったらしい。 目から涙が落ちるところを見て、こちらまで胸を締め付けられような思いをしたものだ。 結局どうしようもなく夜間の定時制時高校に行くことになった。 可哀相であるが昼間は働き夜学ぶ生活が4年続いた。 勤めは近所のガソリンスタンドにした。 そこで働いた給料から生活費として3万円を受け取り、妻はそれをムスコの名義でこっそり積み立てていた。 残りは小遣いだから結構好きな物を(楽器やCD)買い、贅沢をしていたように思う。 定時制を卒業後の希望として、専門学校に行きたいと言い出した。 学校の先生は「本当に学びたいのかどうかはっきりしないと金を捨てるみたいなものだから」と最初は反対していたが、親の私が面談で、「本人が希望することは認めてやりたい」と言うと、「ご両親がそこまで承知されてのことなら」と、やっと納得してくれた。 結構お金がかかったが息子の4年間働いて積み立てていたお金もそれに当ててやった。 希望通り上京し、東京の専門学校の寮に入り、2年だか3年勉強し無事卒業後は親元に帰ってきた。 そして数ヶ月後に新しくオープンする店に応募し入社が決まった。 自分が専門学校で学んできたことを活かせる仕事で張り切っていた。 その店は全国に支店がいくつもあり、ある年には年間売り上げで全国ベストテンのなかに入る活躍もしたようだ。 いまは結婚もし、そこそこ幸せに暮らしているようなので、高校入試失敗が尾を引いているとは思えない。 でも、やっぱりあのときの悔しそうな顔は今でも忘れられない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[思い出の数々] カテゴリの最新記事
|
|