カテゴリ:健康に関する話題
保険とは偶然に発生する事故によって生ずる財産上の損失に備え、多数の者が金銭を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭を給付する制度をいう。
もっと分かりやすくいえば、みんなで金を出し合って、もしも困った事態になった人が出たらそれを助ける制度と言ってよい。 いまはそれを専門に保険会社が代行して儲けている。 生命保険、火災保険、地震保険、自動車保険・・・・・今は数えきれないほど種類が多い。 そのなかに「がん保険」というものがある。 私はそのガン保険に入っていた。 昭和51年3月、まだ私が34歳の若い時である。 そのころの加入の誘い文句はこうだった。 「一旦ガンになると治療にお金が掛かり、生活に大きな支障をきたすことになる。だからわずかの掛け金(掛け捨て)で万一の場合の治療費が保証され安心な生活に備えましょう」 私は年掛けで12,600円なら月1,050円であり、そんなに家計の負担にもならないのではないかと加入することにしたのだった。(年齢が若かったのでその分掛け金も少なかった) 以来33年の今日まで契約を一度も変更せずに保険料を支払ってきた。計算するとこれまで415,800円支払ったことになる。 掛け捨てだから何もなければ戻ってこない制度だ。 まさか私はガンに罹るとは真剣に考えておらず、いわばお守り的な性格でとらえてきたように思う。 今回11月に入院する羽目になりバタバタしていた頃、がん保険会社からタイミングよく(?)「契約内容の確認」というパンフレットが送られてきた。もちろん契約拡大の宣伝が目的なのだろうが。 あらためて自分の入っている契約内容を確認したら、ガン治療での入院の場合月額325,000円保障。ガンで死亡の場合は100万円支給、但し65歳以上は50万円というものだった。 いまから33年前の契約だから、その当時の物価指数と現在とでは価値にズレがあるかもしれないが、ガンという病名に限定しての入院保障が1日換算で12,500円だから十分助かる額である。 一昨日、東京にある代理店に電話していろいろ説明を受けた。 あくまでも検査入院は対象外であるが、ガン治療のための入院なら入院日数に応じて保険金がおりるとのこと。 12月は9日間の入院だったので112,500円がおりることになる。 今後も毎月8~9日は入院の繰り返しになるのでその都度請求出来るので、医療費の足しには十分こと足りそうだ。 とにかく請求回数が分散するので多めの請求書類を送ってくれるよう約束した。 いま70歳未満の患者は「限度額適用認定書」を住んでる自分の市町村に申請すると、規定以上の金額は支払わなくて済む制度がある。(入院のとき病院からその説明書をいただいた) 年収によって3段階あるが、私は中間の一般(月収53万円以下低所得層以上)に属するので、月額の限度額は80,100円プラス食事料で済むことになる。言い換えれば何とか月約8万円台で治療が受けられるということになる。 さらにこの制度が1年の間で4回目以降になると半額の44,400円台で済むことになる。 病気になって初めて知った有り難い制度に感謝している。 また、保険給付の世話なんかになりたくなかったのであるが、いざガンになってしまえば、この「ガン保険」の有り難さがとても実感出来る。 この治療がいつまで続くのかまだ分からないが、4ヶ月以上続けば、これまで支払った保険料以上の金額が支給されることになる。 そもそも保険は、儲けるとか得をするという性格のものではない。まさかのときの助けとなる制度である。 いままでこういう保険の恩恵を受けてことはなかっただけに、病気に罹ったことを素直に喜べるわけでもなく、とても微妙な気分である。 でもプラス思考でいくなら、まさかと思った33年前の保険加入のおかげで、少なくとも日々の生活に大きな支障を来さないで済むことを素直に喜ぼう。そして、支払う医療費以上に支給される保険金はこれからの好きなことに使おう。 治療がお休みの自宅療養のときには、好きな温泉旅行にもどんどん行こう。 好きな食べ物なら少しくらい高価でも栄養をつけて元気になるため遠慮せず食べよう。 なかなか手の出せなかった欲しい物も許されるなら購入して楽しみたいものだ。 生きているうちにやりたいことをやろう。 死んでしまったらもう何も出来ないのだから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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