オニャンキーの世界

以前勤めていた会社に遊びに行って来た。

近況報告を兼ね、久しぶりにみんなの顔も見たかったからである。

こういうのは元気なときでないと訪問できない。

でも一つだけ気になることがあった。

それは、抗がん剤の副作用で抜けて落ちてきた髪の毛のこと。

もう頭全体の地肌が見えるくらいまで抜けて薄くなっている。

全部抜けるのも時間の問題で私の髪に毛は「風前の灯火」状態といえる。

この脱毛した姿を直に見せると今までの私のイメージが崩れるのではないかと不安になり、
毛糸の帽子をかぶって髪を見せないようにして訪問してきた。

ガンセンター病院内ではこの帽子スタイルは当たり前の風景だ。

とくに女性は髪の抜けた姿は他人に見せたくないはずだからその気持ちはよく理解出来る。

男性は普段でもハゲの人を何の違和感を持たずに見ているので、私は病院では帽子はかぶらないつもりでいる。

いっそうのこと、頭を綺麗に剃ってしまった方がいいのかな？

　　　　　　　　　　　↓　帽子姿の鏡に映った私を撮ってみた