カテゴリ:ちょっと考えたこと
ここのところ、ネットなどでの企業、団体のPRなどが、
大手であろうと個人であろうと、SNSなどを通じて簡単にできるようになってきました。 PRを見て足を運ぶ店、や買うものを自分たちで選ぶことができる今日この頃。 少し考えたことを記しておきたいと思いました。 *** 国内でも、 大手チェーンはどんどん店舗を出し、業績を伸ばしている企業もあります。 その分、出店「された」地域では、地元の個人商店などが売り上げを奪われているかもしれない、と、地元志向を打ち出すムードも湧きます。 チェーン店にばかりお金を落とすのではなく、 地元の店舗に、企業にお金を落とそう、という考え方には 大きく賛同するのですが、ただ、その 「地元だから」「知り合いだから」 というだけでは、ビジネスの世界は厳しい面があるのかな、などと考えさせられます。 *** とある店舗をお客として利用したときのこと。 実はちょっとした粗相をしました。 店舗が忙しい時間だったので、店員さんにご迷惑をおかけしてしまい、 ただただ、申し訳ないと思ったのですが、 そういうときの対応一つも、実は、対応のスキルを問われたりもするのかな、と あとになって思いました。 お客の側が故意でなく粗相をした場合というのは、 たいがい、とても申し訳なく思うし、 立場がなくなるものではないでしょうか。 ああ、どうしよう、、、。と本気でパニックになったりします。 私は、自分が過去に、チェーンの企業で複数勤務した経験上、 こういう場合どうするのか、というのを(マニュアルの中ですが)教えられてきました。 まずは、(自分の店の商品うんぬん、や店舗がうんぬん、よりも) お客様への配慮、心配をする、そしてそのように声をかけると言うこと。(怪我など) そして、店舗は対応しますので大丈夫ですよと声をかけながら対処する、というようなこと。 普通だったら、忙しい時間に面倒な仕事を増やされたら従業員としては 「何よまったく!」という、腹の立つ感情が湧くのが一般的かもしれません。 そして、それが 「困ったわね!」という表情に出てしまうというのも、 ある意味当然なのかもしれません。 でも、「大切にするのは何か」という理念のもと、 まずはお客様に配慮をする、ということを教える組織があるということ。 大きな組織と個人店では事情が違うかもしれませんし、 何でもマニュアルで動けばいいの?と疑問が湧く場合があるかもしれません。 それでも、多店舗を展開するだけの組織にはそれなりの ノウハウの蓄積があり、逆に言うとそれがないと、多店舗展開はできないのではないかと思うのです。 マニュアル、というと、 型どおりで融通が利かない、心が通っていないもの みたいな見られ方をしますが、はたしてそうでしょうか。 もちろん教えられているからその通りやる、という意味では 「マニュアル通りで気持ちが通っていない」と思われるかもしれないけれど、 「お客様がそういう状況のときは、店の側がまず配慮をする」というマニュアルは 単なる、マニュアルの文言というよりも お客様への気持ち、姿勢、を表したもの、ではないかと思うのです。 「接客、サービスを提供する上で最低限、必須とするもののラインを明確にしたもの」 でもあるかもしれません。 ・・・もちろん、マニュアルどおり読みあげればよいというものではなく、 それプラス、場に応じた配慮ができることが求められるかもしれませんが・・・。 *** 何が言いたいかというと、 地域活性、地元志向、は大事にしたいと思うけれど、 実際、サービスや内容に中味が伴わないと 支持したいと思う側も、継続してリピーターにはなりにくい。 よって、 本当の地元支援には繋がりにくいということを、 チェーン店に対抗しようという人たちも心していかないと、 膨大に蓄積されたノウハウには太刀打ちできない。 巨大なものを悪者にするだけでは、何の解決にもならないのでは。 というようなことを思った次第です。 なるべく地元で、と思っているからこそ 「チェーン店なんて」と言わずに、なぜそこが生き残っているのか 学ぶ姿勢を、自分も持ちつづけたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.25 01:18:38
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