数日前に、県外で働く次男(23)の住居にでかけてきました。
次男は今年の春、就職したばかりの新人で、正社員として働いています。
先週、もともとお世話になっている道場の先生から、(県外にはいても)
試合の案内のLINEを送られたけれど、なかなか既読がつかないからどうしたのかな?
という連絡があり、そういえば
こういうときは割と早く返事を返すのに、どうしたのかな?と思ったのがきっかけでした。
そのタイミングで電話したのですが、結構、業務が大変で残業も毎日のようにあるとのこと。
新人なのに、数字の責任を持つようになったりと、ハードな日々を送っているようです。
ちょうど、平日が2日連休になったとのことだったので、
その前日に私が現地に行って顔を見ようと出かけました。
朝から何も食べず、20時過ぎまで勤務することもあると聞いて(行ったその日も!)
おまけに、外を歩くことも多く(8千歩くらいは当たり前に歩く)、
それを何も食べずになど、体を壊すよ!という話もしました。
とにかく疲れ過ぎているようで心配です。
その翌日には一緒に自宅に帰宅し、家族とも話しました。
残業と言いながら、勤務時間が定時から大幅に伸びていたり、
新人に分からない仕事の負荷が必要以上にかかるとか、
休憩時間をもらえない(昼食が取れない)
など
さまざまな問題が勤務先であるようで、
こちら側の努力でどうしようもないようなときは
あくまで、
自分が悪いわけじゃないこと
雇用されている立場というのは、自分で離職を決めることができること
今の時代、我慢をするだけが美徳ではないということ
自分の身を守ることが第一だということ
などを、話しました。
その企業で働くのは、息子ではなくても働けるのかもしれない。
けれど、うちの息子は唯一無二の大切な存在ですから
とにかく、とにかく自分を守ってほしいと
伝えました。
一度、就職すれば(それも新卒なら)最低は3年は勤めないとね
などと言う人もいるくらいで
きっと、仕事という以上、何をしたって大変なことには変わりないわけで
大変じゃない仕事なんてないよ とか
仕事を覚えて軌道に乗るまで、最低限そのくらいの期間はかかるんじゃないの とか
そういった意味じゃないかとは思うのですが。
そうはいっても、現実には、過労で命を失うような働き方をしている人がいたりもする。
雇用する人は、いくら給料を払っているからと言って、
命まで奪う権限はない。
本当は、そうならないような働き方ができるよう配慮するのが
雇用主の責任じゃないかとも思うのですが
数字数字、とはっぱをかけるだけなのはどうなんだろうか とか
とにかく、業務内容やら勤務の実態と本人の無理のし具合については
家族であってもよくわからない部分も正直あります。
そして大の大人として働いている息子の生活にどこまで介入すべきなのかも
悩ましいところではありますが
とにかく、とにかく
真面目な子が、
「社会人になったんだから、このくらいのことは出来ないとダメだ」
「親に弱音をはくなんて不甲斐なくてできない」
とかそういう理由で、しんどさを口に出来ず思考停止になってしまうのが
一番、辛いんじゃないかと思います。
今は昔と状況がずいぶん変わっていると思います。
厳しい職場で鍛えてもらっている面も当然あるだろうし
どこの職場でも厳しさはある、もっと厳しいところなんていくらでもある
それも事実だと思う。
けれど、どこかと比べて、おまえなんてまだましだよ
というのは違うと思っています。
その人が抱える辛さはその人のものであり、
誰かと比べて「まだまし」というのは違う。
大事なのは、辛いときは辛いと言っていい、
そこから脱してもいい、逃げてもいい、
命を守ることが第一だということを
本人に思っていてほしいということだけです。
当たり前のことのようだけど、真面目で一生懸命な人ほど
追い詰められがちなのかなと、複雑な思いです。