母が大腸ガンになり、手術・抗がん剤治療を受けてから

５年が経ちました。。。


５年と３ヶ月前・・・

母は　まず貧血で具合が悪くなり、水のような便が毎日続いていました。
体重も２０Kg減り　体力もなくなり疲れやすくなったようでした。
街の診療所で血液検査を受けたら
「こりゃ　ものすごく悪いぞ！大きな病院へ行け」
と言われ、少し大きな病院へ紹介状を持って行きました。
少し大きな病院で、胃カメラ・レントゲンを受けた結果
「うちの病院では手術ができません。○△大学病院へ行ったほうがいい」
と言われました。
（手術が出来ないって　どーゆーことなんだ！？）
あとから思えば　ガンがあまりにも大きくて手に負えないというカンジでしたね；
そして、○△大学病院では　大腸ガン検査・ＭＲＩなどを検査。。。
その結果　「今すぐ入院してください。残りの検査は入院してからやります」
切羽詰った様子でした。。。。。

検査の結果は・・・
午後３時からお知らせする。ということでしたので
３時には　母の病室へ家族が集合！　の予定でしたが、
その前に、家族にだけ先に話がある。このことは　母にナイショで。と言われました。

（う～ん。。。ＴＶで　こーゆーの見たことあるぞー！家族にだけ最初に知らせるんだ！！
　そして、先生はこう言うんだ「ガンです」って。。。）

まさに　そのとーりでした。
２時に　病室とは離れた外来の診察室で　父とワタシと弟と義妹だけで
母より先にガン宣告。
『横行結腸ガン』大腸の真ん中あたりにガンが発見されました。
進行型３期です。　

（３期って・・・４期が末期だから　末期の手前じゃんっ！しかも進行型って）

「ご本人にお知らせしても　よろしいですか？」
我が家では　誰かがガンになったら本人に知らせる。という約束があったので
「お願いします」　と答えました。。。
先生の説明が長くなったり、母の病室へ行く前に父がトイレからなかなか出てこなかったり

（たぶん　泣いていたんだろうなぁ～と思います）

で、母と約束していた時間をオーバー；
義妹が「私が仕事で時間に遅れたとお義母さんに言ってください」
と言ってくれましたが、そんなこと言うのは気が引ける；
３時すぎに病室へ４人で行ったので　母はカンカンに怒っていました。
「もー！３時って約束だったじゃないっ！！時間は守ってよっ！！」
義妹が自分のせいだと言ってくれていましたが、
ワタシとしては、頭の中が色んなコトでグチャグチャで　叫んでしまいました。
「うるさいっ！先生だって　まだ来ていないんでしょ！だったらいいじゃないのっ！
　そんなに怒らないでよっ！４人でそろって来たんだからいいでしょっ！！」

・・・のよーなコトを言ったと思います。。。イライラしていてよく覚えてない（笑）

その後、母を交えた５人で先生の話を聞くことに。。。
母はそーとーなショックを受けていたようでした。
自分では　もしかしたら・・・と思っていたようですが、
それが現実だとわかると　腹を決めたようでした。
・ガンはけっこう大きいコト
・リンパに転移しているかもしれないというコト
・他の臓器にも転移しているかもしれないコト
・手術が成功しても　その後の合併症が一番キケンなコト
・術後　入院したまま抗がん剤治療を２ヶ月行うコト・・・などなど
以上の話がありました。。。

手術は　朝８時半から仕度・麻酔が始まり、手術の時間は６時間

術後・・・
・ガンはけっこう大きかったコト　（⇒桃かリンゴくらい大きかった）
・リンパに転移していたコト　（⇒リンパ節を５０コ取りその内１０コに転移あった）
・他の臓器にも転移していたコト　（⇒動脈に少し転移がみられたが　血管を削ぐように取った）
・合併症は　酸素が吸えなかったコト（血液が少なかったので（貧血）もあり、
　ＩＣＵに長くいることができて　ほとんどなかった。
・抗がん剤治療は　副作用（吐き気・脱毛・口内炎など）も全然なく、
なぜか　体重は元にもどっていった。。。てか、院内で一番元気で病人じゃないみたい（汗；

抗がん剤治療も終わり、退院した後も　毎月の通院。
１年目は毎月。２年目以降は　２～３ヶ月に１度。半年ごとの検査。
その度に　毎回運転手＆付き添いのワタシ

そして、今月　５年目の検査尽くし！
胃カメラ・大腸ガン検査・ＣＴ・採血
以上の結果・・・
再発・転移は見られず、はれて　無事　病院卒業ですー！！

そして、今回　最後のドクターの診察の際　こう言われました。
「毎回　５年間も娘さんが付き添ってきてくれる人は　あまりないんですよ。
　○○さん、幸せですね。ご家庭でも娘さん夫婦と新居で暮らせて幸せでしょう。
　ご自身やご家庭が幸せな人は　お薬の効き目も違うんですよ。」

ふぅ～ん。。。そういうこともあるんだなぁ～。。。

まぁ～、この５年間には　色んなことがありましたが（ココに書ききれないくらい）
今年　一番嬉しいコトでした