地球哲学とはほど遠い日常

司会者：お久しぶりです。きょうは、地球宗教とかけ離れていると思うことについて、お話をお伺いしたいのですが。

長老：それなら任せてください。わしゃ、これでも高度成長期にがむしゃらに働いてきたおかげで、ちょっとした蓄えもありましてな、孫4人それぞれにパソコンを買ってやりました。同居している2人の孫は、土日はパソコンばっかりしておりますな。ホームページだのブログだのにはまっているようでして。

孫もそれぞれ勉強部屋をもっておりますし、去年の夏は暑かったので、電気代が三万円ほどいきましたかな。

宗教学者：ある国では、冬になると暖房をガンガン効かせて半袖姿で生活するそうです。外へ出るときだけ、厚いダウンなどをひっかけて、行き先もたいてい暖房がよく効いているので、また半袖姿になるそうです。

長老：うらやましいですなあ。年中、ほどよい気温の夏っという感じですな。わしゃ、血圧が高いもんですから、冬の寒さでさらに血圧が上がって、2度倒れたことがありますから。そのころは、長着の上に綿入袢纏を着ておりました。最近は、冬はエアコンを24度くらいに設定しておりますから、羽織をひっかけています。冬場の電気代は、やはり、三万円ほどでしたかな。

司会者：その「ある国」の暖房費は、どのくらいなんでしょうか。

宗教学者：詳しくは知らないのですが、日本よりかなり安いそうです。地球上で寒い時期、すべての人たちが、同じように生活したらどうなるんでしょうか。

司会者：冷暖房ひとつとっても、たいへんなことですね。弱りました。問題点が残っていますが、時間になりましたので、終わります。また、機会がありましたら、よろしくお願いします。