地球哲学とはほど遠い日常

そのむかし　夏に羽田から　飛行機で帰省しようとしたときのことです。行き先はK空港でしたが　その方面には台風が接近中で　直前まで　飛ぶかわからないとのことでした。

それで仕方なく　近場の２つの空港行きの便も　あたってみましたが　それらも飛ぶかは未定とのこと。たしか　午後６時をまわって　３つの空港への最終便の欠航が知らされました。「ぎゃっ　このままだと帰れない！」と思い　その全日空の切符売り場？をはなれて　当時　日本エアシステムでしたか　そちらの切符売り場へ　走りました。

なんと　近場の１つの空港へだけ　運行するとのこと　大喜びで　飛行機に乗りました。上空で　機体が上下に何度かかなり揺れました。そのころは　飛行機が落ちることはなかったので　それほどこわくはありませんでしたが。空港へ着いて駅へ向かいました。駅から実家に電話をして電車に乗るので○時ごろ　N駅につくと話すと　迎えにきてくれるとのことでした。

電車に乗ってだいぶ経ったとき　電車が止まってしまいました。アナウンスが流れました。「この先でがけ崩れ発生のおそれがあります。現在　調査中（という科白だったか自信がありませんが）です」それから時間がかなり経って　「この先でがけ崩れのおそれがあります。復旧の目処は立っておりません」というアナウンスが流れました。これには　参ってしまいました。多分　まだ夜の九時から十時くらいだったと　思うのですが　この電車に未明か朝ごろまで乗ってなきゃならないのかと思うと気が滅入ってきます。

同じボックス？？に乗り合わせた男性２人が　どこまで行くのか話しています。わたしも　割り込みました。ほぼ同じ方向に　行くことがわかり　３人で電車を降りてタクシーに乗りました。ひとりの男性が途中で降り　わたしはN駅で下りました。１時間弱は乗っていたと思います。わたしより遠方まで行く男性は　タクシー代を払わなくていいとおっしゃてくださったので、降りる前にその方のお名前とご住所を聞いたつもりなのですが　本当にお礼をお送りしたのか自信がないです。（汗）

N駅についたわたしは出迎えに来てくれた家族と再会しました。迎えに来てくれた家族に感謝です。「電車はまだ　着いてないよね？」と聞くと「いや　もう着いてるよ」との返事　思わずよろけそうになりました！『復旧の目処は立っておりませんってアナウンス、一体なんだったんだあ～～～！！』