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カテゴリ:おはなし
数年前、奈良のお水取りに行ったときのこと。
観光案内所でもらったちらしには、深夜も行事があると書かれていた。 午後11時半ごろ、東大寺の門は閉じていたので、面食らって道順がわから なくなり、迂回してフェンスを乗り越えたり石垣を飛び降りたりしてなんと か、二月堂に着いた。 それにしても、人影は見当たらなかった。 たいまつはなかったけれど、お堂の奥で、お坊さんたちが不思議な儀式をな さっている。 それを何十人かの人たちがとりまいて見ている。 二、三十分経ったときに、ひとりのお坊さんが杓子をもって、お堂の部屋の なかにいる人たちにお水を軽くまき始めた。部屋に入っていないわたしは、 何事かと思って部屋と外を隔てている格子にしがみつき、まるで檻に入れら れたおさるさんの状態(汗) 部屋のなかの人たちは、水がかかるとありがたそうになめたり、顔につけた りしている。 あれ、と思った瞬間、自分の手にまで、水がとんできたので即、ぺろりとな めちゃいました。 なにかいいことあるかなぁと思ったけれど、あまいかなぁ。 聞いた話では、部屋のなかには男の人しかはいれないとのことだった。 その翌日の夕方。場所は、興福寺の五十の塔がライトアップされているのを 楽しみながら通り過ぎたあたりで、前方には、観光バスが二台とまっている のがみえた。しかし、日は完全に沈んでいてかなり暗い。 と、人だかりのできている一角がある。 奈良ってすごいところだなぁ。夜間もあちこちで、催しがあるんだ!一体、 今度は何だろう?! と好奇心旺盛になって、人だかりができている建物に近づいてよく見てみる とtoiletと表示があった。 たしかに、もよおしなんですけれど、、、 出しゃばって、どうもすみませんでしたm(_ _)m。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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