*half*moon*

　　　みなさま

やさしい心を　ありがとうございます

りんは　ほんとうに　しあわせでした

こんなに　みんなに　かわいがっていただいて　。。。　

 この　数週間

りんは　確実に　おとろえ

奇跡を祈るしか　できない状況　でした

まいにち

まいにち

りんを　だきしめ　いっぱい泣きました

でも

かあさんが　泣いていると

りんは

どうしたの　かあさん

と　いいたげに

大きな瞳で　じぃっと　みつめるのです

ごめんね　もう　泣かない

ずっと　いっしょだものね

ちいさくなった　りんを　だきしめ

がんばれ

がんばれ

そう　いいました

もう　せいいっぱい　がんばっているりんに

かあさんは　なんて　つらいことをいったのでしょう

　　でも

そうすることしか　できなかった

りんは 

もう　しっかりと　あるくとこができなくなっても

トイレの　ときは　起きだして

べっどから　おり

ふらふらと　トイレに　むかいました

腎臓がわるくなっていたりんは　何度も何度も　トイレにむかいます

ほんの少し　だけ　おしっこをして

すわりこむ　りん

かあさんは

リビングに　トイレを　おいて　いっしょに　寝ました

でも

真夜中　りんは　いままでのトイレにむかいます

ふらふら　よたよた

ぼろぼろ　なきながら　だっこして　

かあさんは　ここでいいんだよ　そういうことしかできませんでした

なくなった日の朝方

かあさんは　すこし　うとうとしていました

五時すぎ

りんが　いないことに　気づきました

どこにも　いません

り～ん　り～ん　よびながら　涙がこぼれてきました

二階に　いくと　とうさんが　

りん　ここに　いるよ

と　いいました

りんは　とうさんのべっどにはいって　ねていました

いままで　とうさんと寝たのは

かあさんが　ながくおでかけしていた時　だけ

どうやって　二階まで　いったのでしょう

とうさんに　さよならを　いいにいったのかもしれません

いままで　ありがとう

そう　つたえたかったのかな

そのあと

りんは　すこし　やすみました

何度目かの　トイレの　あと

ぎゃ～　といって　ばたんと　たおれました

おきあがって　また

ぎゃ～　っと　いいました

かあさんは　すぐ　病院にいきました

ついて　まもなく

りんは　逝きました

蘇生をしていただいたけれど

ちいさなりんは　もう　がんばることができなかった

きのう

りんは　けむりになって　遠い空のかなたへとんでいきました

白くて　ちいさなお骨を　ひろいながら

かあさんはいっぱい　さよならを　いいました

かなしくて

かなしくて

かなしくて

りんを　だきしめることができない　さみしさに

耐える自信が　なくて

いっぱい　泣きました

りんは

いま　げんきで　わらっているかしら

また　うまれかわっても

かあさんの　娘になって　くださいね

それまで　しばらく

さようなら

りん

病院も　お葬式も　いっしょにいってくれた

たままさん

ほんとうに　ありがとう

りんの分まで　お礼をいいます