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カテゴリ:販売員
先日、チョット面白いカップルが来店した。 賭けに負けた彼女が、彼に何か買ってあげるという約束らしい。 彼は「アバンギャルドなヤツ、ある? ひょう柄とか・・」と、入って来るなりそう言った。 (キャ、ちょっと手ごわそうなお客だわ) アイテムは何でもいいらしい。アバンギャルドなら。。。。。 「ひょう柄ですか~、ちょっとお待ちくださ~い」 (そんなのないよ~、何か無かったかなぁ~・・・あっ!!) 「ひょう柄はあいにくございませんが・・・爬虫類柄ならございます。へび柄です。」 (へび柄~~、これがあるものスゴイ事) 差し出したのは、Vネックのカットソー、しかもフィットタイプ・・・どうなんだ!? 「ぅお~~、コレいい~~」 (いいんかい!?) 彼女は呆れて笑っている。 ベージュと、シルバーグレーの2色、12000円。 予算は5000円らしい。 「おれ、もともと関西人だからケチなんだ。高いなぁ~」 (割と標準語、気付かなかった) 「いいよ~、好きなら買えば。」と彼女。 「いいの? 倍以上だよ、いいの??」と嬉しそうな彼。 今度は、色で迷いだした。どっちも捨てがたいらしい。 ここで、販売員・・・クロージングに入る。(お買い上げに繋げる〆の接客) 「シルバーグレーの方は、へび柄がさりげなくて使いやすいと思いますよ。」 「そうだな~、ベージュも最初はいいと思ったけど・・・」 (シルバーグレーに傾いている、キメなければ・・・) 「今お召の黒のジャケットのインナーにもいいんじゃないですか?」 「だよな~、でもな~・・・」 (もうちょっとだ・・・関西人だし・・・勝負) 「ベージュは遠くから見たら、裸ルックに見えるかもしれません!」 「あは~、おもろい事いうなぁ~、グレーにするわ、あは~」 「ありがとうございます。12600円でございます。」 「あ~、おもろかった。アリガト」
勝った!!
こんなの、教育担当に聞かれたらガッチリ指導されちゃうだろうなぁ・・・<閉店>
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