|
カテゴリ:徒然日記
近頃、子供の頃の出来事をよく思い出す。 しかも、かなり鮮明だったりする。 そのくせ、ここ数年のことはかなり記憶が飛んでいる。 わたしがわたしでいられるのは、もう長くはないのかもしれない。 中学一年生のころ、 イトーヨーカドーの5階のファミレス(ふぁみーる?だったか)で家族で食事をしたときのこと。 中学一年生でお子様ランチってことは無いだろうと思い「スパゲティ―ミートソース」を注文することにした。 学校の給食で月に1回くらいソフトめんが出ることがあった。 ビニール袋に入ったソフトめんはほんのり温かく、お盆にもられたミートソースとからめながら食べるのだ。 ソフトめんはうどんとスパゲティ―の中間のようなものでスパゲティ―とは違うのだが、なんでも醤油を大量投入して味付けする料理音痴の母にスパゲティ―ミートソースみたいな洒落た洋食が作れるはずがなく、給食で出るソフトめんは楽しみだった。 で、ファミレスで母が「何食べる?」って聞いてきたとき わたしは、「スパゲティ―ミートソース!」と答えた。 すると母は、「ごはんはいらないの?」ってきいてきた。 わたし、「・・・。」 母はスパゲティ―を『おかず』だと思っているのだ。 そう、その頃のわが家では麺料理は『おかず』だったのだ。 ごはんにラーメン ごはんに焼きそば ごはんにナポリタン ・ ・ ・ きっと母は死ぬまでスパゲティ―を『おかず』だと思っていたに違いない。 閉店してしまったイトーヨーカドー。 5階の窓があるあたりに思い出のファミレスがあった。 [by NAGたま] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|