つれづれなるままに

巻爪で靴が履けないため、着物生活数ヶ月。

もうお洒落とか何とかより、洗濯都合や時間都合優先になったこの頃です。

慌てて着物をばさりと着る。衿抜きも出たとこ勝負。
大体半襟の位置や角度で、こんなもんかな、と着てしまい後で確認しますが
多少の事ではわざわざ直しません。

今日は一番手前にあったマッチ柄着物にしました。
急ぐから走るかも、すると汗かくかも。
二部式で振りから襦袢が出ない着物はこれだし。

帯もこれで、帯締はオレンジです。
たまたまつかんだ帯締で、まぁ問題なかろうと。

足袋は無難に白、と思ったら
白がない！未洗濯！

残ってるのから選ぶしかないのですが
あるのはカーキ、からし、水色、濃い紫。

紫は未使用で今日が初めて。でも暗い色だから無難かな。


しかし履いてしまってから見たら
なんかえらく賑やかで下品だわ。
悪趣味としか言い様がない。八掛の実物はもっと毒々しいピンクです。


草履か下駄を地味なのにすれば良いとしよう。
とにかく急いでる。

…が、履物をつかむ時は
その事をすっかり忘れてしまい、手にしたのは
黒地に白模様の花緒の桐焼下駄。

玄関先で思う、こりゃセンス疑われるかも、
でも履き替える時間もなく、このまま外出。


帰宅して考えるとカーキかからしの方が正統だった気が

とっても下品な極スタイルで、用事が終わってから
ふらりと雑貨屋に入り、そこにあったバンブー家具に座ってみたりして
在庫を聞いたり、ひとしきり店の人と語らう。

帰りはスーパーのガサガサ袋からワインとビール缶が見えてる状態でバスに乗る。
帯は銀座結びだったから、後姿はちょっとは可愛くなってたかなっ、
と己に言い訳してみる。

普通、幅広帯してたらお洒落してる訳ですが、私の場合、
半幅は崩れたり緩んだりして苦手なんで、急ぐ時は避けてるだけです。

でも、見た人はあえてこうしてると思ったに違いない…と思うと


初心を忘れてはいけないですね。

やっぱり着物はお洒落に着ましょう！

とか言いつつ、着替えてないまま食事してこれを書いてるのでしたー。