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テーマ:神秘の水(25)
カテゴリ:てくてくNY散歩
【左】Japan Dayの前に立ち寄ったConservatory Gardenの噴水 【中・右】Crototon Dam 「犬とオジサン」と「水源にかかる虹」。この犬、オジサンを待つ間ダムで泳いでいました。オジサンが追いつくと水から上がって、ご覧の通り後をついていきます。毎日の習慣なんだとか・・。 だんだん夏っぽくなってきました。暑いですけど、空が真っ青だったり、噴水に虹がかかったり・・。そんな光景を散歩中に見ると嬉しくなってきます。そして汗をかいて喉が渇いたときに、美味しいお水をすぐに飲めることって、実に恵まれていることだなぁ・・と思います。そのようなNYに住む我々の命の源、ウェストチェスターにあるCroton dam(クロトンダム)に行ってきました。 今では遊歩道になっている緑豊かなOld Croton Aqueduct。ずっと歩けばマンハッタンに行ける? 正式にはNew Croton Dam。1842年に完成したOld Croton Damが元祖です。NYの上水の衛生状態がよくなく、1832年にはコレラで3500名が命をおとすことになりました。そこで、清潔な水が供給できるようにと、オールド・クロトンダムが建設されました。そこからOld Croton Aqueductを通ってセントラルパークのグレートローンにある貯水池に運ばれ、今のパブリックライブラリー/ブライアントパークにあった貯水池に溜められました。その距離41マイル(約66km)。今でも遊歩道として残っており、「犬とおじさん」が現れたのもそこから。 人口増加に伴い、ニュー・クロトンダムは1892年9月に着工し、14年の歳月をかけて1906年に完成しました。旧クロトンダムを作ったアイルランド人がこの工事にも関わり、当時17歳くらいだった彼らも、工事建設時は70代だったそうです(参照)。 さらにキャッツキル(1927年)とデラウェア(1965年)にも給水施設を造りました。現在のNYはニュー・クロトンダムを含めたこの3ヵ所から、毎日約900万人、1.3億ガロンの水を供給しています(参照)。アリガタイ。 芸術的な切り出し石(hewn-stone structure)の建築は全米1、世界中でもピラミッドに次ぐ規模。 上は湖、下はなんちゃってナイアガラのような美しいダムです。 日本では周りを塀で囲んで「ダムです!」と分かりやすいのですが、クロトンダムは湖のようでした。中には魚も泳いでいて、友達の話では釣りをしても良いそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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