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カテゴリ:つぶやきシリーズ
物事には何でも始めと終わりがあります。
今から約3年半前、5番街の時計を見ながら、インターンとはいえ久しぶりの出勤にワクワクした日を思い出します。日系とはいえ、日本人スタッフの6倍はいるアメリカ人スタッフとどうコミュニケーションをとろうかドキドキしていた頃が懐かしい。この3年半の間、スタッフとは公私に渡って仲良くなり、本当に楽しい時間でした。パーティーに行ったり、飲んだり、恋愛の相談をされたり、橋渡しをしたり・・。フリーランスの仕事のことで真剣に相談に乗ってもらったり。言葉や文化は違っても、人間として同じものが心の中にあるんだな・・としみじみ感じた月日でした。 正式な業務は6月末で終了でしたが、その後も週に1回は顔を出しており、今日が本当にラストの日。火傷しながらガトー・オランジェを3つ焼き、スタッフにそっと渡してきました。なにしろ泣き虫なので、NYに行く前々日まで出社した日本の会社では、最終日は普通に見送ってくれ・・と頼んでいました。 この日も会社を去る時間が近づいてくると、アメリカ人スタッフも何か意識してぎこちない。その時間がきても「ひまわりは毎年の秋の帰省で、また会えるから、さよならは言わないよ」と。でも、そのスタッフは私が日本から戻ってきてももう働かないことは知っている。「どこのケーキ屋さんで買ってきたの?美味しそう。ブレイクタイムに私がみんなに分けるから」と言って普通どおりに見送ってくれました。 この3年半は「社員に」という有難い話を断り続けた日々でもありました。社長は良いと言ってくれても、さすがに毎年秋に1ヶ月半~2ヶ月休んで帰省する図太さは私にはなく、インターンのままを選びました。ついに1年前、社員を2人雇いました。私の業務ははっきりと言われないまま徐々に減らされインターン制度も廃止に。その過程でいろいろと嫌な思いも味わいましたが、そんなとき「わかっている人はわかっている」と声をかけ続けてくれ、一緒に怒ったり、憤慨してくれたのはアメリカ人スタッフの友人たち。今思えばインターンといえども、毎年秋にどんと休みをとる私を雇い続けてくれたことに感謝しなきゃ。外に出ると憎いくらいの青空。今月末〆のフリーランスの仕事に取り掛からなきゃ。頑張るぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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