暑中お見舞い申し上げます!
ついに8月に入りましたねぇ。。
関東や東北では、今日やっとこさ梅雨が明け
九州では、「真夏日」を通り越す 「猛暑日」が続いてるとか…
う~~ん、なんかおかしいぞ、日本列島。。
皆さま、夏バテしてはりませんか?
この炎天下にうごめく(!?)、我ら お宝発掘団。
一昨日から4日間、技師さんの都合で お休みなのであります。
先週の土日を含めると6連休! ばんざ~~い!!
今の現場での発掘作業も ボチボチ終わりに近づいてきたんで
私達も、掘り掘り作業以外に いろんなお仕事をしています。
現場周辺の草抜きや
近いうちに発掘作業を開始するであろう場所の 試し掘りのお手伝いや
出土した遺物の洗浄作業、接合作業 などなど…。
そう!
我ら お宝発掘団は、何でも屋集団でもあるんですな あはは~~っ ♪
そこで今日は、
遺物の洗浄作業と接合作業について、ちょっとばかりご紹介しましょかねぇ。。
現場から出土した、土器や瓦などのお宝は
数百年間、土の中で眠ってたものなんで
そのほとんどに、泥や鉄サビ、苔などが しっかりこびり付いてます。
これを 水で洗い落とすのが、洗浄作業でして。。 ( ← って、そのまんまやん…^^;)
本来は、内勤の整理作業員さん達が 室内でしはるお仕事なんやけど
私達 発掘作業員が、現場ですることもしばしば。。
特に、ええお宝とみられるモノが出た時は
すぐその場で 洗浄することが多いです。
先日ご紹介した、あのガラス玉のように…ね!
ほ~ら、土が コッテリ こびり付いとりますだしょ ^^;
こんなのを…
↓
豚毛のブラシで、土を洗い落としていきます。
しっかり焼かれた土器(須恵器など)や瓦やと、ついついゴシゴシ洗いたくなるんやけど
表面に、墨で字が書かれてることや、細かい模様が彫られてることがあるんで
ポンポンと叩くように、でも優しく丁寧に洗わんとあかんのですョ。
これが、もろい土師器(はじき)ともなると、水の中に漬けておくだけで溶けてしまったり
ブラシを当てただけで 割れたりすることも… ひえ~~っ
こうして水洗いした遺物達は、しっかり天日干しするのであります。
天気のいい日を見計らい、最低でも3日間くらいは日光浴(?)させて
カラカラに乾燥させんとあかんのですヮ。
たくさ~ん干してる最中に、突如雨が落ちてきた日にゃ、もう悲壮…
みんな 大騒ぎで、取り込みに走り回るのでごぢゃいます。
これでもか~っ!くらいに 干した遺物達。
この一片一片、お互いに引っ付くものがあるかを探していく作業、
これが 接合作業です。
これも、基本的には 内勤さんのお仕事。
そうやねぇ…
わかりやすく言えば、ジグソーパズルって感じかなぁ。。
いやぁ~、楽しそうやん! って 思わはる方もいはるかも…ですね。
でもね。
この作業が、ジグソーパズルと決定的に違うところは
* ピース(破片)の形が一定やなくて、大きさも大小さまざまであること
* ピース(破片)が、全部揃ってるとは限らないこと
* 出来上がり見本がないこと
これって、ちょっとキツイでしょ?
1日中やってても、全く引っ付くものが見つからないことなんて、もう しょっちゅう ^^;
あんまり 見つからなさ過ぎて
思わず コックリコックリ… 夢の中に誘い込まれる人もでてきたりして…
ほんま、これは根気がないと だいぶん辛い作業ですねんヮ。
ましてや、接合に慣れてない 掘り堀り作業員といたしましては… ^^;
私?
私は、大好きですよ~ん
嬉々として 作業させてもらっとります!
ほな、接合作業中の机の上をご覧いただきましょか~。
なんか、いっぱい広げてあるでしょ?
一応、
同じ区域から出土したもの、同じような色のもの、同じような部位のもの
というふうに分けてはいるんやけど…。
まず、これっ!と思った破片をひとつ選んで、それと引っ付くのを ただひたすら探すっ!
破片と破片、割れ口のどこで引っ付くのか 全く検討がつかへんので、
模様を頼りにしたり、破片をグルグル回したり、ずらしたりしながら 合わせていきます。
えっ? 気が遠くなるって?
ご、ごもっとも… ^^;
でもね、ピタッ!と合ったら… それは か~な~り 快感!でっせ~。
これ、ちょっとピンボケやけど(^^;)よ~くご覧くださいよ~。
色も同じやし、表面の模様(曲線)が繋がってるのがわかりますか?
そしてこれも…
割れ口が、ピッタリくっついたぁ~!
引っ付いた破片同士は、↑ このように チョークで印をつけます。
さっき書いたように、破片同士が絶対みんな引っ付くとは限らないし
不足してる部分も たくさん …>< ふ~~っ
根性でがむばる、我ら 何でも屋集団、休み明けは いったいどんなお仕事が待っているのやら…。
さて、皆さん!
博物館や歴史の教科書とかで 復元された壷やお皿などを見はった時
繋ぎ合わされた破片の中で、一部 石膏で埋めてある部分があるのに
気づかはったこと、ないですか?
先日、市の埋蔵文化財センターで 土器の復元作業の体験講座があって
何でもやりたがりの私、参加してきたんですヮ
どうしても見つからない部分や、欠けた部分を 石膏で補う作業。
これについても、また次の機会にご報告できれば って思てますが…。
へっ? そんなん興味ないし、どうでもええって?
あはは~! これまた ごもっとも~!