「今、A病院に行く途中なのですが、道が分からなくなってしまいました。方角だけでもお教えいただけませんか?」
「えっ?A病院ですか?ここからは大分離れていますよ。」
約15kmくらい離れているA病院までの道をお教えするのは、私には不可能なことです。日曜ですが、所用で職場で仕事をしていた私は、ほんとに驚いたのと、ナビを付ける迄は、私もよく道に迷っていましたので、他人事のようには思えず、可哀そうになってくるのです。
「もうそろそ引き上げようと思っていたところなので、よろしければご案内しましょう。私の車の後を付いてこられますか?」
というわけで、私の車の後から、付いてきていただくことになりました。お見受けしたところ、75歳前後でしょうか。どことなく品格が感じられるそのお方は、運転も慎重で、あまりスピードをお出しになりません。曲がり角や信号がたくさんあるのですが、そのお方が付いてきやすいように配慮しながら、無事A病院までご案内しました。
「どうもご親切にありがとうございました。」
丁寧にお礼を述べられるその物腰も、見習わなければ、と思いながら、とてもすがすがしい気分を味わったのも、いつわらざる気持ちです。
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最終更新日
2014年09月22日 20時01分01秒
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