オルフェウスはギリシャ神話に登場する竪琴の名手で、オルフェウスの竪琴を聴いて、鳥獣はもちろん、木や石まで、その美しい音色に引き寄せられていった、と記されています。
そのオルフェウスが、西洋の音楽や美術を中心に、芸術の精神の礎となったと考えられています。西欧の絵画や音楽、小説などに、オルフェウスがよく登場します。
国立新美術館で開催中の『ヴェネツイア・ルネサンスの巨匠たち』展に、『オルフェウスとエウリュデイケ』と題する絵が展示されています。
ところが驚いたことに、そこにはオルフェウスは竪琴ではなく、ヴァイオリンのような弦楽器を背にしょって描かれているではありませんか!
ちなみに、オルフェウスを題材にして、まったく別の設定で作られた有名な映画、『黒いオルフェ』がありますが、そこに出てくる音楽は激しいリズムのタンゴです。この場合は全く違和感がありません。
でも上述の絵画は、タイトルにあるように、ギリシャ神話に登場するオルフェウス自身とその妻エウリュデイケです。そこはやはりヴァイオリンでは納得がゆきません。
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最終更新日
2016年09月23日 00時22分08秒
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