秋晴れの日で、ポカポカと暖かい日を、「小春日和」と思っていたら、正確にはどうも違うようです。「小春」というのは旧暦の10月の別名で、旧暦10月のあいだの、暖かい春のようなお天気を、「小春日和」というのだそうです。
今年の旧暦10月は、新暦では10月31日から11月28日の今日までで、この1カ月のあいだの暖かい春のような日を、「小春日和」と呼ぶのです。
つまり厳密には、明日からは「小春日和」とは呼べないことになります。
ちなみにアメリカでは、秋の日の暖かい日を、インディアン・サマーと呼び、日本語訳は「小春日和」と訳しています。
同じような秋の暖かい日を、ロシアでは「バービエ・レータ(婦人の夏)」、中欧や北欧では「老婦人の夏」、イギリスでは「聖マルタンの夏」と呼ぶのだそうです。
聖マルタンは古代ローマ時代の聖職者で、イギリスでは聖マルタンが埋葬された日(一説に誕生日)の11月11日を、「聖マルタンの日」として、 国の祝日になっていて、その頃に来る夏のような日和を、「聖マルタンの夏」と呼ばれるようになった、ということです。