唐の時代に、日本から多くの僧が中国に渡って、仏教だけでなく、多くの文化を日本に持ち帰った遣唐使のお話は、有名な史実です。
それとは逆に、日本から入唐していた僧の栄叡(ようえい)らから、日本への渡航を依頼された唐の僧、鑑真は、苦難の末6度目にやっと鹿児島に漂着し、奈良の唐招提寺を建立し、仏教を広めたことは、あまりにも有名です。
今回、日中国交正常化45周年を記念して、中国の江蘇省演芸集団有限公司によるオペラ作品『鑑真東渡』の大阪公演が、11日と12日の2日間にわたって、オリックス劇場で開催されました。その2日目の公演のA新聞社による招待券の募集に応募して当たったので、オリックス劇場に出かけました。
そこで初めて気付いたのですが、オリックス劇場は元、大阪厚生年金会館だったのです!大阪厚生年金会館には、よくコンサートを聞きに、出かけていた、懐かしい会館です。今はその面影もなく、立派な劇場に変わっているホールに腰掛けて、とても感慨深いひとときを、オペラを観て過ごしました。