傘が要るか要らないかの10月の雨の昼下がり。長良橋を渡っていたら、長良川で2人の男性が、網を持って、たたずんでいます。初めて見る光景ですが、私はすぐ、鮎の投げ網漁をしているのだ、ということが、分かりました。
しばらくじっと眺めていたら、そのうちの一人が、さっと川面に網を投げかけ、1,2分は過ぎたでしょうか?しばらくして、その網を手繰り寄せていきます。すると10匹ばかりの鮎が、白い腹を見せて、キラキラ反射しているのが、橋の上から、よく見えます。
やがてその男性は、網を巾着のように手繰り寄せて、浅瀬に立てかけてある、1メートルほどの高さの、洗濯の物干し竿のようなところに、網を吊り下げて、かかった鮎を丁寧に取り外して、魚籠に投げ入れていきます。
捕れた鮎の大きさは、その男性の手の大きさとの比率から、20cmよりも少し小さめのようです。
こうして静かな長良川は、何事もなかったように、またもとの緩やかな流れに戻ります。
初めて目にする長良川の、鮎の投げ網漁の光景です。