以前からフルートのような透き通った音色のテナーG 管を、好んで吹いていました。
特にクープランの『恋のうぐいす』や、伝微バルディのフルートソナタ、『忠実な羊飼い』第2番第1楽章 “Preludio” を吹くには、このテナーG管に限る、と思って、大切にしていました。
ところが、このテナーG管にも短所があり、高音部領域の音色が、あまり豊かではありません。そこで、何とか高音部の音色を豊かにしたい、と思って色々調整していたら、音が、風邪を引いた時のように、かすれてしまったのです!
さあ大変。こんな風になると、このテナーG管は、もうあきらめなければならないのです。もちろん、このような時のために、いつでもコンサートに使える、スペアのテナーG管を2本用意してあって、1本は以前から使っているテナーG 管、もう1本は、最近購入したばかりのニューモデルのテナーG管です。
そのニューモデルのテナーG管は、音程が素晴らしくしっかりしていて、息の強さを変化させても、あまり音程がぶれることがない、すぐれものです。音の端切れもよいのですが、なんとなく深みに欠ける薄っぺらい感じのする音色が、気になっていました。
そのニューモデルのテナーG管で、クープランの『恋のうぐいす』を吹いてみると、速い音符の端切れがとってもよく、フルートの時の、あのパラパラという感じの音色が出せることに、今回初めて気付いたのです!
「よしッ、これからはこのニューモデルのテナーG管で行こう!」
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最終更新日
2018年03月23日 00時28分22秒
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