ここ一週間の気温、天候の変化で、オカリナ達はさんざんな目に遭っています。せっかく調子が良かった、以前に購入したテナーG管が、突如音程と響きがくずれ、調整を試みて、音が出なくなってしまったことは、３月６日のブログで述べたとおりです。

 その後、ニューモデルのテナーG管が、速いヴァージョンをとてもなめらかに吹けて、音の歯切れがよく、クープランの『恋のうぐいす』がとてもなめらかに吹ける、というお話をしました。

ところが、ここ一週間の気温天候の変動で、このニューモデルのテナーG管も、高い「レ」の音程が不安定になり、今までに入手した一連のテナーG管の見直しをしましたが、どうしても納得のゆく音と、速いヴァージョンの端切れの良さが得られません。

そこで、速いヴァージョがいちばんなめらかに吹けて、音色も素敵で、音量は2番目である以外は、音色、音の透明感、音の到達度、息の強さの変化による音程の変動の評価で、いちばん優れている、このニューモデルのテナーG管を、思い切って調律してみました。

高い「レ」の音が、いちばん不安定で、低めだったのを、一抹の不安を抱きながらも、今まででいちばん慎重に、注意深く、一つの穴で4回くらいずつ順に、「ラ」、「シ」、「ド」、「レ」の4つの穴を調整することによって、ついに「レ」をはじめ、全部の音を正しい音程に調律することに成功しました！しかも音色は最初の澄んだきれいな音色のままで、音の透明感、音の到達度も保たれていて、早いヴァージョンも滑らかに吹けます。息の強さによる音程の変動もほとんどありません。

こうしてクープランの『恋のうぐいす』を、調整したニューモデルのテナーG管で、心行くまで、気持ちよく吹けるようになりました。

「ホッ！！」