米原市民交流プラザ “ルッチ・プラザ” めざして取り組んでいる曲のひとつに『精霊の踊り』があります。もとはフルートの曲で、木と水の妖精たちが踊る様を、なめらかで流れるように演奏することが、要求される曲です。
オカリナの持つ、静かで聴くヒトの心打つ音色は、この『精霊の踊り』の演奏に、ピッタリのように思われます。ところが、ここで大きな課題が立ちはだかってくるのです。
元来、オカリナはひとつひとつの音を、くっきり際立てて演奏するのを得意とする楽器で、そこではタンギングという演奏法が、表現を大きく左右する楽器です。
したがって、スラーやタイ、そしてひとつひとつの音を、なめらかに演奏することが要求される『精霊の踊り』を、オカリナで演奏するには、色々工夫が必要になってきます。
一つは、スラーの付け方を、オカリナの演奏に合わせて、変え指による指使いを工夫すること、です。今ひとつは、タンギングを鋭くしたり、なめらかなタンギングにしてみたり、旋律に合わせて、タンギングの表現を、変えることによって、そのメロディの持つ情感を豊かに表現する工夫、です。
今まであまり細部にこだわること無く、心のおもむくままに演奏していた『精霊の踊り』。今回あらためてオカリナによる演奏法を、ゼロから見直しているところです。『精霊の踊り』は、そうして創り上げていくオカリナの演奏の楽しみを随所に持つ、奥深い不思議な曲です。
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最終更新日
2018年06月04日 22時30分52秒
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