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カテゴリ:大切なこと
コメントありがとうございます。
オルフェウスは理解すればするほど、素晴らしい演奏家のようですね。そのオルフェウスに強い魅力を感じた後世の多くの芸術家が、これまた素晴らしい音楽や絵画を生み出しているのですから、西洋芸術の形成に、ずいぶん寄与しているのですね。 またブログをお訊ねください。 岡梨奈孝至がオカリナを演奏する際に、とても大切にしている演奏姿勢が、このオルフェウスの金の竪琴の演奏姿勢を知ってから、ずいぶん大きな影響を受けたように思っています。 その後の西洋音楽のみならず、西洋絵画にまで、このオルフェウスは、はかり知れない英きゅおうを及ぼしていることが、推察されます。 その出発点となる、ギリシャ神話に登場する『オルフェウス』の記載が、とても重要です(ロバート/グレイヴズ著、高杉一郎訳「ギリシア神話」、紀伊國屋書店.pp166~171,1998)。 ギリシャ神話では、オルフェウスが竪琴を奏でると、鳥獣たちがオルフェウスの竪琴に聴き惚れたばかりではなく、木石までも動き出して、オルフェウスの奏でる調べのあとを、追いかけた、と記載されています。 またオルフェウスは、アポロンの神殿で、祭司として仕えている時、オルフェウスに従って、神に仕え、妻を振り向こうともしない夫達に狂乱した妻達は、神殿で祈りを捧げる夫達を殺害し、オルフェウスを八つ裂きにして、首をへブロス河に投げ込んだところ、オルフェウスの首は、なおも歌い続けながら、海に流れくだっていった、と言います。後年、それをテーマとした絵画が残されています。 このオルフェウスが、西洋音楽に大きな影響を及ぼした代表的なオペラが、グルック作曲、オペラ、『オルフェウス』です。そこに、あの有名な「精霊の踊り」が出てきます(クリストフ‣ヴィリバルト・グルック;歌劇『オルフェウスとオイリディーケ』、DVD;二ホンモニター株式会社・ドリームライフ事業部、1987・ドイツ作品)。このオペラを観ますと、「精霊の踊り」と、オルフェウスが妻を求めて冥界に向かう情景との関連、そして冥界の精霊達との生活が、オペラという声楽とバレーの統合芸術のかたちで、見事に表されています。 西洋絵画の世界でも、いくつか代表的な影響がみられます。ひとつはフランス絵画の一傾向に、「オルフィスム」というのがあります。これは1912年頃から始まるフランスの抽象絵画の一傾向で、ギリシャ神話に登場する金の竪琴の名手、オルフェウスにちなんで名付けられた、と考えられています。 個々の美術作品にも、オルフェウスが、いろんな形で登場します。 イタリア新古典主義の彫刻家、アントニオ・カノーヴァ(1757-1822)作、彫刻『オルフェオ』、デンマークの画家、クリスティアン・ゴットリーブ・クランツシュタイン=スタブ(1783-1816)作、『オルフェウスとエウリュディケ』、コローの『ユリディースを冥界から導くオルフェ』、モロー(1865)の『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』などが、代表作として、挙げられます。 このように、オルフェウスは偉大で、西洋音楽や美術に、大きな影響を与えているのですが、ギリシャ神話に登場するオルフェウスと、彼の思想を受け継ぐ後世の西洋の人々の感性は、日本人の細やかで、思いやり深いことを良しとする心情には、なかなかそぐわないところが多いのも、事実です。狩猟民族の文化を背景とする西洋人と、農耕文化に根差す日本人の違いとも言えると思います。それ故、過去のブログでは、西洋思想に基づくあまり詳しい、生々しい記述は、岡梨奈孝至の良しとするところにあらず、記載を控えていました。 コメントいただいたお方に、充分にはお答え出来ていないかも知れませんが、これが岡梨奈孝至の、オルフェウスについての精一杯の理解です。オルフェウスを扱った西洋音楽は、他にいくつかあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月27日 22時44分49秒
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