私の『おじいさんの古時計』

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2023年03月19日

カテゴリ：予期に反して

こうして、本当は4畳半の防音室が欲しかったのですが、仕方がないので、3畳の防音ボックスを購入することにしました。見ると、お店に展示されている4畳半用の防音室の壁に、木製のおしゃれな時計が飾ってあります。

「この時計、素敵ですね、これも一緒に付けておいて下さいませんか？」と言ったら、その店員さん、「これはディスプレイ用の我が社特製なので、普通は差し上げられないのですよ。」と言いながらも、4畳半の防音室が入らなくて、がっかりしているように見えたのでしょう。その時計を3畳の防音ボックスに付け替えて、一緒にサービスして下さいました。

大阪に帰ってきて、3畳の防音ボックスでも、一戸建ての家には、重量制限で備え付けられず、仕方無くデジタル・ピアノと、例のあのおしゃれな木製の時計だけ、引っ越してきました。

防音ボックスを購入して、かれこれ4半世紀。今日その時計が突然、秒針が43秒のあたりで、行ったり来たりして、前に進めなくなって、ずっと戸惑って震えているではありませんか！

これはまた電池が残り少なくなったのだろう、と思って、新しい電池に入れ替えて、翌日見ると、まだ秒針が同じ場所で、戸惑って震えています。ところが、不思議なことに、短針と長針はきっちり動いていて、今も正しい時を刻んでいるのです！

秒針の動きと、短針と長針の動きが、連動しなくなって、秒針の動きだけが、スムーズに動かなくなったのです。こんなことってあるのですね。私は写真を撮って、早速 blog に載せようとしたら、たまたま横で様子を見ていた wifeが、「メーカー名を分からないようにするのが礼儀でしょう？」と言って譲りません。

私は何としても、短針と長針は正確に時を刻んでいるのだから、ずっと記念に残しておきたいのです。やはりメーカー名は、ボカシを入れたほうがいいかな〜？

「普通はこの時計は差し上げられないのですよ。」とおっしゃりながら、4畳半の防音室に飾ってあった、おしゃれな木製の時計をはずして、3畳の防音ボックスに付けて下さった店員さん。私にとって、けなげにも長針と短針は正確に時を刻み続けるこの時計は、『おじいさんの古時計』なのです。

実はボカシの入れ方がわからないので、いつも「blog に載せてもいいですか？」と了解を得てから、掲載していたのですが、時計に聞いても、返事がありません。仕方なく、時計に直接、黒のビニールテープでメーカー名を隠して撮り直してみたのですが、どうも blog にはそぐいません。

そこで今回初めて、娘からボカシの入れ方を、教えてもらいました。
「初めてにしては、上々の出来栄えよ。」と、先生（娘）から褒められましたが、なかなか色を合わせるのが難しく、ここまで来るのに、何十枚失敗したことでしょうか。

でも、ボカシを入れて、この時計のメーカーを分からなくしても、防音室の販売店名は、黒のビニールテープもボカシでも、この狭い日本で覆い隠す方法はありませんよね（笑）。