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カテゴリ:ドラマCD 感想
今さらなんですが、topページに5月6月のCD予定表のリンクを作りました。
ご参考にどうぞ。 と言いながら、突発的に買ってしまったこのCD。 『対決5 井上和彦vs内海賢二 -俺とチワワ-』 何処かで出るって予定は見たんですが、詳しくはチェックしていなかった。 それが……有ったんです。アニメイトに行ったなら! 何も考えずに即買いですよ! 『対決』、もう5作目なんですね。 早かったのか……。 タイトルで何となく想像出来たように、 人間の俺(CV:井上)とチワワ(CV:内海)の掛け合い漫才でした。 当然、チワワは人語は話せるわけではなく、モノローグになる訳で、 噛み合っているようで噛み合っていない会話になっているんですね。 所謂「可愛い~♪」チワワが実はもの凄いオッサン…で、中身共々…。 飼い主の『俺』が『チワワ』をかわいいものとして扱い、けれど実際の『チワワ』は……。 そのギャップが今回のドラマの面白いところなのかなぁとは思いました。 で、和彦さんの好きな私は思わず買ってしまったのですが、 買ったその帰り道つらつら考えてしまったことがこれ。 『対決』のシリーズは、 メインキャストの二人が掛け合う様に競い合って話が進むという構成になっています。 いわば『二人芝居』の様相を呈しているんですよね。 『二人芝居』――『一人芝居』ってヤツも有るよなぁ……。 このところシリーズで出ている『朗読CD ふしぎ工房』と言うのがあります。 書き下ろしの脚本を、一人の声優さんで進めるもので、 「ふしぎ工房」と言う存在をキーポイントに展開される構成になっています。 このシリーズ、「ふしぎ工房」にまつわる話の朗読CD と銘打っているんですよね。 『朗読CD』。 この一連のシリーズは朗読CDと言っても良い物なのか!? まぁね、「ふしぎ工房」にまつわると言う点でも、枚数が進むにつれ、 脚本が苦しくなって来ているなぁと言う感が強いんですが、それはまた別な話で――。 このシリーズは『朗読』と言うよりも『一人芝居』と言った方が合っているんじゃないかと。 『朗読』と言うのは読んで字の如く、『読む』事だと思うのですが。 ト書きを含めてその全ての文章を『読む』事に何かしらの情感を込めて、 しかし視点としては客観的にと言うのが『朗読』と言うのではないかと。 『一人芝居』は、同じ一人でも登場人物の自分を主体に『演じる』構成になっている。 それは自分が動くこと物言うことで回りの動きを暗示させる、又は周りの動きを語る。 あくまで視点が定点になっており、且つ演じている。 『読む』と『演じる』は大きな違いが有ると思います。 いえ、別にどっちが如何と言う訳ではなく、 前々から『朗読』と言う言葉に引っ掛かっていた「ふしぎ工房」の一連のシリーズが、 『一人芝居』と言い換えるととてもシックリ行くなぁと思っただけの事でして。 たまたま、以前、石田彰の『ふしぎ工房』シリーズと、朗読CD『菊花の約』を同時に聴いて、 その違いに唸ってしまった事が有ったので。 『ふしぎ工房』は、一連のシリーズに同じく『僕』の視点で展開されていくお話で、 その『僕』が感情を込めて演じられて行く内に話が進んで行く。 一方、『菊花の約』は『朗読』と銘打つだけ有って、 原作の『菊花の約』をそれなりに脚色して有るのでしょうけれど、小説を淡々と読み進めて行く。 確かに各々の台詞には感情が篭っているのですが、あくまで読み手の視点で――。 この二つの作品を比べると、同じ『朗読』と言いながら、その違いが大きい事に驚くと思いますよ。 その前から、これは『朗読』じゃない……と思っていた『ふしぎ工房シリーズ』が 大きな違和感になってしまっちゃって(苦笑) 『一人芝居』と言う言葉が浮かんだ時、「そうか、そうなのか」と、 それまでの座りの悪かったものがストンと落ち着いてしまいました。 あれを『朗読』と思うから悪いんだ、『一人芝居』と思えば良いんだと。 『朗読』と言えば、昔から作者の読む何ちゃら~と言うのが有ります。 何も声優さんを引き合いに出さなくとも、それこそそれが『朗読』と言う観点で作られたCDですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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