真夜中のお茶会

これで最終巻なのかな？
特典CDの２枚組になっていました。

正直このCDは今まで聴きながら結構色んな事を思ってきましたが、
今回もやっぱり色んな事を考えてしまいました。

内容的には、千野（ｃｖ：堀内賢雄）達が苦労してここまで企画したBLCDと、
いきなり社長（ｃｖ：小杉十郎太）が割り込ませたメイプリ製作者とのプレゼン対決！
果たしてどちら企画が通るか！？

メイプリ側の妖しい周波数で洗脳する声優・日向（ｃｖ：小野大輔）の秘密を暴き、
部長の柴小屋（ｃｖ：長沢美樹）が暴れる。

夢から醒めた社長は、元々BLCD政策の原因となった愛娘ななみ（ｃｖ：こやまきみこ）に
このBLCD制作を切っ掛けに恋人が出来たと知って激怒し、
プロジェクト自体を潰してしまう。
千野の夢、BLCD制作は夢と消え……。

特典CDは、千野一押しの『滅恋』のドラマと、『滅恋』声優裏話、
キャストトークが入っています。

最初この『キヨショー』が出た時、一般人から見ると、
腐女子はこんな風に見られているんだろうな、
BLやBLCDって、こんな風に思われているんだろうな～って、
苦笑を持って聴き始めました。

確かに、そう思われているんだろうな――と言うのは、解る。
ただ、登場人物たちの行動が、この場合話の展開があまりに変。

コメディと言うより、ギャグ落ちしたいんだろうなとは思うものの、
どう言ったら良いんだろう、可笑しい、面白いと言うのではなく、
ここまで思うか？ここまでするか？そう転ぶか～？
どちらかといえば呆気に取られてしまったのね。
何と言うか、微妙に笑えない。

その傾向がだんだん顕著になってきて――。

最終巻になるのかな、この５巻を聴くに至り、
この製作者はBL好き、腐女子をおちょくっているのか！？と思い至ってしまった。
場面場面では確かに面白いとは思うのだけど、全体を通すと、本当に笑えないんだ。
白けてしまうのよ。

制作サイドは楽しんで作っているのだろうか？
何を楽しんでいるのだろうか？？？

５巻で、荒唐無稽支離滅裂な千野案と、
ハッキリ言ってギャル系としか思えないメイプリのプレゼンって……。

千葉案はエラ呼吸の魚人が出てきて、「それでも僕を好きといってくれるのか」と訴える。
メイプリは、猫耳メイドか？（もうよく覚えていない！）
ともかく、およそ女の子にしか見えない妹タイプのの男の子！が出てくるBLって。
事も有ろうか、女の子と変わらないとか、入れ替えても構わないキャラとか、
堂々と言うBL作家って、……信じらんない。
確かに千野は両方色物って言っているけど、確かに色物以外の何者でもないけど、
気持ち悪いんだ。

何かね、腐女子をおちょくって弄り倒しているような感じがしてね。
切なかったし、悲しかった。
そういうのは笑って聴き流せば良いよ、って思う人は多いと思う。
でもね、真面目にBL読んで何処が悪い？真面目に語って何処が悪い？
BLCDにのめり込んで、その世界に浸っていても、
世の中に害を撒き散らしている訳じゃないじゃない！
こういう風に扱われるのって、やり切れないなぁ……。

だからさ、このCDの製作者は、何を思って作ったんだろうかって、思ってしまったのです。
面白い物を作ろうと思っただけなのか。
いま、BLCDを買い漁る腐女子をネタにして、面白おかしく煽りたかっただけなのか？
何でこんなものを……と、全く思っていないとは思えない意思が透けて見える。


特典の『滅恋』は、これは異世界融合ファンタジーなのね。
これもキッパリ色物でした。
でもね、変な捻りは無かったし、結構真面目な展開を見せていたから。

その後の『滅恋』楽屋裏話は、これも面白い展開だなとは思いました。
『滅恋』に出ていた声優さんたちが、千野の書いたBL小説を読んでみるといったもの。
その小説でモデルにされてしまった望月（ｃｖ：寺島拓篤）のうろたえる巻って感じ？
人がモデルになるのは良いけれど、いざ自分がモデルになったなら～。。。

そしてキャストトークは石田さんの仕切りでございました。
うえだゆうじさんのコメントの時に、自己紹介のっけにピー音が入って、
その後も一言しかなくて……。

十郎太様が彰に振っている会話が面白かったです。
彰、ちょっと引いていたというか、聴いていても苦笑してしまう、そんな感じの――。
BLするならどんな役でと振られたのね、彰ちょっと詰まってしまっていた(苦笑)

全体的に、とっても騒々しいドラマCDでした。
BLでは無いけれど、腐女子対象なんだろうな。
でも、今回のメイプリの件は要らない。って言うか、引く。
ギャルヲタと腐女子を同じヲタクで括らないで欲しいなと思った。
私、可愛い女の子好きよ。
でも、今回は本当に浮いていたのです。合わない。
聴き終わって、テンション下がった……かな。