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真夜中のお茶会

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2007.12.05
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聴くのにちょっと紆余曲折してしまったけれど、やっと聴き終えました。

と言うところで感想を言って見る。

と、これも感想になるのかなぁ。
聴く前に、何時に無く他の人の感想を読んでしまい、ちょっとした先入観を仕入れてしまって。。。
このCDが出るのもかなりの難産でしたが、だって最初の告知から一体どれほど待たされたか。
それら諸々が、今回は、少しばかりマイナス方向に行ってしまったかなぁと言う気がする。




雪村史緒:下野 紘、
久保貴志:杉田智和、
天野:三木眞一郎、他
ドラマCD honey/雪代鞠絵/門地かおり
…………………………………………………………………………
両親を失い天涯孤独の身となった十四歳の雪村史緒は、
エリート外科医で二十七歳の久保貴志に引き取られる。
同居生活三年目のある夏の日、貴志との些細な諍いが原因で、
史緒は階段から転倒――
目を覚ますと、貴志に関する記憶を一切失い、別人格になっていた。
負けん気が強く生意気だった史緒とは違い、
無邪気で素直になったシオは、貴志に幼い恋心を抱く。
ひたむきにセックスを求めるシオを相手にしない貴志だったが、
シオを通して史緒の本質に気づき惹かれ始める…。
切なくもすれ違う二人のピュア・ロマンス!
…………………………………………………………………………
B+/(CDの評価:A+~C-)


原作は未読。
既読と未読では聴く心構えが違うのか?聴く印象が違うのか?……如何なんでしょうか?
少なくともこのCDを聴いて原作を読みたい!とは思いませんでしたけど~。

と言うか、雪代鞠絵さんの本は、多分読んだ事無いよ。
この多分……と言うのがかなりミソですが(苦笑)、、、CDは聴いておりますけど。

でね、このCDを聴いて、と言うか、聴き始めて思ったのが、
原作、門地さんじゃないよねっ!?ねっっ!?(苦笑)

何故か。

史緒@下野紘があまりにも門地さんの描くキャラなんだもの~!
なんと言うか、この下野クンの声を聴いていると、
門地さんのキャラが自然と頭の中でグルグルしてくれるのですよ~。
勿論、最初にイラストが門地さんのイラストだってのが解っているからと言うのも有るのですが、
イラストだけでなく、本当に声が雰囲気そのもので……。

下野クンの台詞で、頭の中で門地さんの絵が笑ったり泣いたり拗ねたり。
ある意味楽しかったです♪(笑)

ドラマCDは2枚組で、2話構成になっていました。
これも……珍しい作りだなぁって。原作のノベルズ1冊を丸々CD化したんでしょうね。

ノベルズ1冊を1枚にCDに無理やり押し込める場合が殆ど……ですが、その場合は、
1つの話を1冊で展開させてある、2話もしくは3話構成になっていても
不自然無く繋がっているから1編に纏めやすいと言うのが有るのだろうけれど。

このCDは、時間軸は繋がっているけれど明らかに別話が2編。
……よくも2話を入れたなぁと、結構真面目に感心してしまいました。

前述のあらすじは前半の話。
階段落ちして記憶を失った史緒に天野@三木眞一郎が貴志@杉田智和と史緒が
恋人同士だと嘘を教え込み、史緒はそれを信じ込んで――。
史緒は思いを心に押し込め、頑なに纏っていた鎧が記憶を無くす事で綺麗に消え去り、
表に出て来たのは、素直なばかりの無垢な心。
天野の「史緒と貴志は恋人」と言うのはインプリンティングみたいな物にも思えたけれど、
話の進行から実は史緒は貴志に一目ぼれと失恋を一気に味わっていたとこが解る。

今までの、突っ張って強がっていた史緒の、記憶を無くして無邪気に迫り懐き、
頼る態度に戸惑いながらも、貴志は事実とは違う関係と、
史緒の今の精神状態と記憶が戻った時の史緒を思えば迂闊な事も出来ず――。

ま、それでも絆される?んだけど。
記憶が戻った時、史緒が忘れていても、それでも――、と踏み切る貴志。
史緒はもう一度階段から落ちて記憶を取り戻す。
記憶を失っていた1週間の事自体は覚えていないけれど、それでも――。

……しかし、天野の行動は如何考えても軽率だと思う。
確かに天野が行動を起こさなければ史緒と貴志の仲は進展はしなかったとは思うけれど、
結果オーライで許される範疇は超えていると思うな。
あくまでも天野をそういう役回りにするのなら、何らかの形で、しっぺ返しを受けるとか、
天野が反省せざるを得ない状況は必要だったんじゃないかなと思う。

前半の話に対し、後半の話の方が出来は良かったと思う。
前半が夏休みの出来事なら、後半は冬の出来事。

貴志に対して突っ張って強がっている史緒に対して、
貴志は温かく見守ると言うような感じに変わっていて、少なからず戸惑う史緒。
買い物に出て交通事故に遭い、両手と足がが不自由になった史緒の面倒をかいがいしく見る貴志。
そんな折、史緒は同居以来書き留めた貴志に対する覚書・・・自分の思いを書いたメモをみられ、
貴志に自分が実は貴志を好きなんだと言う事を知られてしまい、
いたたまれずに天野を利用して逃げ出してしまう。
が、貴志は史緒迎えに来てくれて――。

これまた天野がキーマンみたいになっているけれど、
憎めない人物、と言うくらいならこれくらいが許せる妥当な範囲なのではないかと。

前半とは違って、貴志は一生懸命繕って強がっている史緒を知っているし、
史緒が愛しい……と、気持ちを表しているし、
そういう二人の気持ちを知って展開されていくのを聴くと、
二人の行動がいじらしくも微笑ましくも思える。
……妥当な展開かな、とね。

確かに突っ込みどころは満載かな~、、、(苦笑)
実は真っ先に突っ込みたいのは、淫行罪だぞ!(苦笑)って事だったんだけど、
所詮BLですから~。
愛は全てを凌駕する!と言うのは正直嘘くさ。
無意味に何もかもを乗り越えてそれでも尚!と思う、
もしくは何が何でも!それでも!と言うのが……足りない、物足りない(苦笑)

それにやっぱり天野~。
この人、限度がね、常識外だと思う。唯面白がっているだけ?
天野のした事を史緒が知った時どれほど傷付くかと思ったら……
でもそういう展開に持っては行かなかったね。
そして天野の悪びれなさも――この無責任さは、人として嫌だな。
ミキシンが役を作りすぎている感じもして、それも馴染めなかったし。

さて、特典のトークCD『はにはに』(笑)
……よくもまぁ色んなタイトルを考えるなぁと、毎回楽しんでしまっていますが、
う~ん、、、うん。蜂蜜をかけたケーキはパスです(爆)










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Last updated  2007.12.05 23:37:44
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