お茶の時間

イラストは、小椋ムクさん。

成瀬祐希（なるせゆうき）は、従兄の忘れ形見・純平・3歳と暮らしています。

従兄の雅文は、親せきのうちをたらいまわしにされていた中学生の祐希に手を差し伸べてくれた優しい人でした。

しかし、純平が1歳のとき、事故に巻き込まれて従兄夫婦は亡くなりました。

平穏と幸せは永遠に続かないと思う祐希です。今は純平だけが生きがいでした。

祐希の本業は、男性向け官能小説家です。しかし、執筆だけではカツカツの生活です。

なので、その傍ら、ゲイバーで週2回ホステスをしています。

純平の将来のため、学費を今から貯蓄していかなければと考えているからです。

ゲイバーは、祐希の元担当編集者が、転身して開いた店でした。

身寄りのない祐希には頼れる人でした。

夜間託児所で純平を受け取り、雨の中、タクシーでアパートまで帰ってきました。

猫の鳴き声に純平が目を覚まします。

純平が見つけたのは、仔猫を胸に抱いた男性でした。

「ひろってあげようよ」と純平が・・・。

純平に弱い祐希は、猫込みで男も拾うことに・・・。

男は、宇梶宗哉（うかじそうや）と名乗りました。

宗哉は、それから二人の部屋に猫と一緒に居つくことに・・・。

そして・・・。

宗哉には、お兄ちゃん大好きの弟・七於（ななお）がいます。祐希を気に入りませんが・・・。

憎めないコですよ。（＾＾＊）

ほかに「ななちゃんの呟き」というお話があります。

弁護士の綾坂と七於のらぶらぶです。（＾＾＊）

にゃんこと純平くんは、めちゃかわいいです。

祐希は、一生懸命、純平を守っています。

そんな姿にほだされたんでしょうかね～？

宗哉は、二人を大事にします。

ゲイバーのママ、や宇梶組の人々、近所の人々、ほんわかです。

宇梶組を敵視する相馬組というのが出てきます。

相馬には、アホ兄弟がいまして・・・。迷惑な人間です。＾＾；