映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を見て
※ネタバレあり先週、映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を見た。今年のアカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞 受賞作だが、見終わって、全然面白くない、と思った。主人公が下手な役者を殴るか何かした、最初の場面で眠ってしまった。普通の映画だと観客を引きつけるための仕掛けがあって、どんどん映画の世界に入っていけるが、この映画は登場人物がただ怒ったり、キレまくったりして、感情移入できなかった。で、不覚にも眠ってしまったという訳だ。最後の場面で、主人公が病院の窓から飛び降りたみたいだったが、娘のサム(女なのにサムとは変な名前だが・・・)が窓の外を見て、微笑んでいるし、エンドロールを見ながら狐につままれたような気持ちになった。でも、これだけ賞を取った作品だから、何かあるんだろうな、と色々考えた。で、この結末の謎を解くヒントはタイトルの後半にあるんだろうな、ということに行き着いた。「無知がもたらす予期せぬ奇跡」ということは、ブロードウェイでの公演が成功したんだろうな、ということ。主人公は、念力を使ったり、空中浮遊をしたりして、半分狂気の中にいるみたいだったが、最後の最後になって過去の栄光である「バードマン」(の幻影)にお前とはもうおさらばだ、みたいなことを言っていた。しかし、何とわかりにくい映画だろう。