『逆説の日本史19 幕末年代史編Ⅱ』読了
『逆説の日本史19 幕末年代史編Ⅱ 井伊直弼と尊王攘夷の謎』(井沢元彦著 小学館発行)を読み終えた。『逆説の日本史』は私の愛読書で、いつも朝、トイレの中で読んでいる。特に、この第19巻は、幕末の1858~61年、安政の大獄と坂下門外の変を扱っていて、興味深かった。NHKの大河ドラマ「西郷どん」(2018年放送)も見たが、この本を読んで、そのとき分からなかった歴史的背景が分かった。薩摩藩の殿様、島津久光と西郷隆盛や大久保利通との関係がよく理解できた。「西郷どん」では、前藩主、斉彬と西郷が相撲を取るシーンが印象的だった。愛読書と言っても、今まで読んだシリーズの中にはよく理解できないところもあって、そういうところは流し読みしている。やはり関心があるのは、ドラマや映画にもよく取り上げられる戦国時代と幕末だ。井伊直弼は開国止むなしという立場で、そのため攘夷派から討たれる。安政の大獄という大弾圧もあったし…。幕府を改革するか、潰してしまうか、そういった意見の対立もあって、この時代は一筋縄ではいかない。