スキー客の動向と展望を考える(その1)現状
東北地域のスキー場の入込み動向を整理します。まず宮城県内。出典:観光統計概要(宮城県観光課)、平成16年シーズン(=04年11月から05年5月まで)------------○ 宮城県スキー客入込数(単位:人、%) (平成16年)(対前年比) (参考:平成7年) ・えぼし 154,090 93.7 434,185 ・スプリングバレー 101,010 105.3 156,610 ・泉ケ岳 54,920 127.4 164,704 ・セント・メリー 49,894 130.4 158,688 ・白石 45,935 93.8 103,591 ・オニコウベ 43,646 111.1 169,535 ・県内合計 525,401 103.0 1,490,066------------かつて第2位だったオニコウベは、平成10年に泉ケ岳に譲って3位に落ち、徐々に順位を落としています。先日行って気づきましたが(夏や秋のイベントには来ているが、スキーとしては7年ぶり)、リフトも撤去や休止が多い。三菱地所の撤退は象徴的で、オニコウベの没落は激しいです。もっとも、他のスキー場でも傾向としては同様で、客数は10年前の3分の1程度に落ちています。さらに、東北他県の客数変動状況もみて、スキー場ごとの特性(宿泊地との関係、交通状況)と展望などを整理したいと考えています(続編は無理かも)。まずはデータから。ただし、客数の捉え方が、延べ数か実数か、シーズンか暦年かなどの点で、そのまま比較できないかも知れません。------------○ 山形県スキー客入込数(単位:百人、%) 出典は県HP。 (平成15年)(対前年比) ・蔵王温泉 6,527 89.6 ・月山 1,680 107.7 ・黒伏高原 1,185 87.8 ・米沢 827 77.6 ・県内合計 2,248 76.9------------さすが山形蔵王は65万人で、これだけで宮城県の全体を上回ります。------------○ 福島県スキー客入込数(単位:人、%) 出典は「平成16年福島県統計要覧」 (平成15年)(対前年比) ・アルツ磐梯 407,150 88.4 ・会津高原たかつえ 314,460 97.4 ・猪苗代 219,809 85.8 ・グランデコ 199,372 77.8 ・県内合計 2,284,736 88.2------------思ったより多いのは、首都圏の客が来るからでしょうか。------------○ 秋田県スキー客入込数(単位:人、%) 出典は秋田県HP (平成16年)(対前年比) ・県営田沢湖 120,752 90.5 ・花輪 141,517 154.8 ・森吉山森吉 98,900 64.6 ・県内合計 888,619 94.3------------秋田のデータはシーズン(平成16年11月から17年3月)です。全体で宮城県より多いのは普及状況(スキー人口)の多さでしょうか。(上記のように、延べ数かどうかなど、カウント要領が違うかも知れず、比較できない恐れあり。)------------○ 青森県スキー客入込数(単位:人、%) 出典は「平成17年青森県統計要覧」 (平成15年)(対前年比) ・鰺ヶ沢 324,000 99.4 ・八甲田 169,473 106.5 ・大鰐温泉 132,954 110.2------------県内合計が出ていません。減少していないのは、バブリーな客がおらず、真のスキーヤー・ボーダー中心だからか。すばらしいぞ、スキー王国青森。------------○ 岩手県スキー客入込数(単位:人回、%) 出典はHP(観光統計概要) (平成17年)(対前年比) ・安比高原 559,128 87.6 ・雫石 254,400 90.2 ・夏油高原 118,447 84.1 ・県内合計 1,420,503 95.0------------平成17年データとは、16年12月~17年5月の意味です。また、単位は「人回」と明記されています。中央資本の入った大スキー場で減らしているようです。 ■関連する過去の日記 スキー場客数増加に私も寄与せねば(05年1月20日)