福島県の就職率99.9%と青森・宮城の低就職率を考える
福島民報の記事で目に留まったのが、これ。内定率99.9%/11年度以来最高/業績回復など背景/県内高校今春卒就職希望者(06年6月21日)要旨は以下の通り。福島労働局が20日発表によると、今春の高卒の就職希望者(5,498人)のうち、5月末現在の未内定者は4人のみ。前年同期に比べ58人(93.5%)減少。就職内定(決定)者は5,494人、内定率は前年同期比1.0ポイント増の99.9%となり、平成11年度から8年間で最高。未内定者(5月末時点)の過去最多は平成15年の220人だが、平成16年118人、昨年62人と改善傾向が顕著だという。背景には、企業業績の回復による採用増や、将来を見据えた若い人材の確保、また、県内各公共職安が各高校と連携して取り組んだ就職支援活動などの効果も。福島県の就職内定率の高さについては前にも日記に書いた。 ■過去の日記 福島県の高卒内定率が全国一(06年5月17日)ちなみに東北では宮城と青森が突出して内定率が低いのだった。ではわが宮城はどうか。宮城労働局サイトを訪ねたが、わからなかった。福島労働局のような学卒者の職業紹介状況の統計情報も出ていない。福島HPでは4月末が出ているが、この最新(5月末)をプレスリリースしたのだろう。まだHPにはないが。この辺も意識の違いが現れたのじゃ無かろうが、もしかしたら宮城では年度末以降のフォローアップもしていないのかも。残念。勢いがついたので、他の各県単位の労働局サイトを順次訪ねた。なお、県によっては教育委員会サイドで調査・報告しているかも知れないが、調べていない。その結果は、 ○青森労働局 年度末しか出ていない(宮城パターン)。 ○岩手労働局 フォローアップしている。4月末のデータ出ている。 求職者3,890人 決定者3,788 未決定者102 決定率97.4% ○秋田労働局 同上。5月末のデータ出ている。 求職者2,909 決定者2,891 未決定者18 内定率99.4% ○山形労働局 4月末が「最終」として掲載されている。 求職者3,258 決定者3,169 未決定者89 内定率97.3%秋田は5月末のデータが既にHPに載っている(6月20日付け)。福島や岩手も近日中に載せるのだろう。山形は4月末までフォローアップしたのだろう。とすると、宮城と青森、ちょうど内定状況の芳しくない2県に所在する労働局が、4月末や5月末のデータを出していない(フォローもしていない?)。これでいいのか。